弘法大師空海(774~835)が開いた真言宗は、長い歴史のなかでさまざまな宗派に分かれながら発展してきた。その中心的な役割を担うのが、真言宗各派総大本山会(各山会)に所属する十八本山だ。十八本山は、毎年1月8日から14日まで京都・教王護国寺[東寺]の灌頂院で営まれる真言宗最高の法会「後七日御修法(ごしちにちみしほ)」を支え、鎮護国家や五穀豊穣、玉体安穏などを祈願している。
空海の生誕1250年を記念し、東京国立博物館で9月6日まで開催されている特別展「空海と真言の名宝」には、国宝15件、重要文化財60件を含む計88件が集結。空海ゆかりの品々をはじめ、真言宗各派に伝わる名宝や彫刻、十八本山と関係寺院が守り継いできた秘仏などを通して、空海と真言密教、弘法大師信仰の歴史をひもとく。