初開催のフリーズ・アブダビ、注目プログラムが発表。ビーチに彫刻が並ぶ野外展示も
初開催のアートフェア、フリーズ・アブダビが、11月19日から22日までUAEのアブダビで開催される。37カ国・地域から80超のギャラリーが参加。新旧世代の地元作家を結ぶ展覧会企画や新作制作を支援するアワード、ビーチでの野外彫刻展示など、多彩なプログラムを展開する。

初開催となるアートフェア、フリーズ・アブダビが、11月19日から22日まで、アラブ首長国連邦(UAE)・アブダビのサディヤット文化地区にあるマナラット・アル・サディヤットで開催される。会場は約1万5400平方メートルの文化施設で、19日は招待者限定のプレビュー、一般公開は20日からとなる。
参加するのは、37カ国・地域から集まる80超のギャラリー。UAEのカーボン12(Carbon 12)、ローリー・シャビビ(Lawrie Shabibi)、ザ・サード・ライン(The Third Line)、サウジアラビアのアスル(Athr)、ハフェズ・ギャラリー(Hafez Gallery)などが名を連ねる。インドからはエクスペリメンター(Experimenter)、ギャルリー・イサ(Galerie Isa)、ジャヴェリ・コンテンポラリー(Jhaveri Contemporary)、ネイチャー・モルテ(Nature Morte)、プロジェクト88(Project 88)が出展するほか、イラン・テヘランのダスタン(Dastan)、チュニジアのA・ゴルギ・ギャラリー(A.Gorgi Gallery)、エルマルサ・ギャラリー(Elmarsa Gallery)、セルマ・フェリアーニ(Selma Feriani)も参加する。
主催者によると、第1回はUAEの実績ある作家と新進作家を結びつけ、この地域の美術史と現代の表現活動に光を当てる。その一環として、両者の作品を対にして紹介する展覧会企画「イン・ダイアローグ」を新設し、毎年開催する。
今回の企画を手がけるのは、ムニラ・アル・サイェグ(Munira Al Sayegh)がアブダビで設立した、展覧会の企画や文化活動の支援を行うディルワザ・キュラトリアル・ラボ。ヘッサ・アル・ヌアイミ(Hessa Al Nuaimi)とダニア・アル・タミミ(Dania Al Tamimi)が共同キュレーターを務める。第1弾の「アット・アナザー・ミーティング・ポイント」では、モハメド・カゼム(Mohammed Kazem)とアリア・ザール(Alia Zaal)の作品を紹介する。

また、新作の委託制作を支援する「フリーズ・アブダビ・アーティスト・アワード」も新設される。同賞を担当するキュレーターで美術史家のナビラ・アブデル・ナビ(Nabila Abdel Nabi)は、ベイルートとロンドンを拠点とするダラ・ナセル(Dala Nasser)を初代受賞者に選んだ。ナセルは会場で、新作《Qubbat Duris》を発表する。作品名は、レバノンのベカー高原、バールベック近郊にある13世紀の建造物に由来する。この建造物は、それより数世紀前の花崗岩の柱8本の上に、古代ローマ時代の石灰岩製の石棺の断片を重ねた構造を持つ。
フリーズ・アブダビのディレクター、ディアラ・ヌセイベ(Dyala Nusseibeh)は声明で、「フリーズ・アブダビは、豊かで変化を続ける文化的な環境のなかで形づくられています。初開催のプログラムは、その背景に応えるものです」と述べた。
ロンドンやニューヨークのフリーズと同様、アブダビでも野外彫刻展示が行われる。「フリーズ・スカルプチャー・アブダビ」は、サディヤット島のマムシャ・ビーチで11月16日から12月16日まで開催。ゼイナブ・アルハシェミ(Zeinab Alhashemi)の《The Nut and Bolt》に加え、モハメド・アハメド・イブラヒム(Mohamed Ahmed Ibrahim)、イムラン・クレシ(Imran Qureshi)、カムラン・サミミ(Kamran Samimi)の作品が並ぶ。(翻訳:編集部)
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