シャネルのアート誌第2号が刊行。シンディ・シャーマンの新作を多数収録、東京でも配布

シャネルが手がける雑誌『Arts & Culture Magazine』第2号が10月23日に刊行され、無料で配布される。表紙を飾るシンディ・シャーマンによる多数の新作セルフポートレートや、パティ・スミスの自筆の歌詞などが収録されている。

『Arts & Culture Magazine』の第2号。Photo: Courtesy Chanel Culture Fund

シャネル・カルチャー・ファンドが、2025年夏に創刊した雑誌『Arts & Culture Magazine』の第2号を10月23日に刊行する。表紙を飾るのは、シャネルのツイードをまとったアーティスト、シンディ・シャーマンだ。

約300ページからなる本誌には、シャーマンの新作セルフポートレートが多数収録されている。『ヴァニティ・フェア』によると、今回の制作にあたり、シャネルの歴史的資料を収蔵するパトリモワンヌ・アーカイブから、衣服に仕立てられる前のヴィンテージの布地がロール状で送られた。コスチュームジュエリーも提供され、シャーマンは布地を自ら裁断し、体に巻きつけるなどして、写真の中で演じる人物たちの衣装をつくり上げた。シャーマンは、アーカイブの布地を使うにあたり、「『切り刻んだり、穴を開けたりしてもいいんですか?』と聞いたんです」と同誌に語っている。

こうして生まれた写真作品の一部は、ロンドンのメイフェア地区にあるギャラリー、ハウザー&ワースで展示されている。展覧会はフリーズ・ロンドンに合わせて10月13日に開幕し、12月23日まで開催される。

『Arts & Culture Magazine』に掲載されたシンディ・シャーマンの新作。Photo: Courtesy Chanel Culture Fund

このほか誌面には、パティ・スミスによる自筆の歌詞も掲載。ピュリツァー賞受賞劇作家のリン・ノテージ(Lynn Nottage)と、ロンドンのナショナル・シアターで芸術監督を務めるインドゥ・ルバシンガム(Indhu Rubasingham)が、物語を舞台でどう表現するかを語り合う。また、作家のアンドリュー・ダービン(Andrew Durbin)は、ペギー・グッゲンハイムの生涯と後世に残した功績について考察する。グッゲンハイムをテーマにした展覧会「Peggy Guggenheim in London The Making of a Collector」は、ロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで11月21日に開幕する。

シャネルでアート、カルチャー、ヘリテージ部門のプレジデントを務めるヤナ・ピールは、次のように述べている。

「シャネル・カルチャー・ファンドの活動の核にあるのは、アイデアやアーティスト、そして新しいものを生み出すという、何にも代えがたい営みを大切に育むことです。『Arts & Culture Magazine』は、その実践の軌跡を残す場です。第2号の表紙を飾る人物として、シンディ・シャーマンほどふさわしい人はいません。彼女は50年にわたり、アイデンティティがどのようにつくられるのか、そして女性が自らの人物像を形づくるうえで持つ力を探究してきました」

「彼女の写真は、女性の力を肯定し、慈しむまなざしを通じて、現代の女性と、自らを変えていく自由を描き出しています。だからこそ、シャーマンが最新シリーズの着想を、創業者ガブリエル・シャネルと、彼女が残した魅力に満ちたアーカイブから得たことは、驚くべきことではありません」

同誌は、世界各地の独立系書店や雑誌専門店、一部の文化施設で無料配布される。配布先には、香港のACO Books、メキシコシティのCasa Bosques、ロンドンのRococo News & Magazines、パリの7Lなどが名を連ねる。日本では、東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで配布される。(翻訳:編集部)

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