動作確認済み「Apple-1」が最高予想額1億円超でオークションへ。ウォズとジョブズのサインも

アップル初のマイクロコンピューター製品「Apple-1」が、10月開催のオンラインオークションに出品される。動作確認済みで、共同創業者スティーブ・ウォズニアックのサインとスティーブ・ジョブズの署名入り書簡が揃う希少な一台。最高予想落札価格は約1億2600万円に上る。

開発者スティーブ・ウォズニアックのサインが入った「ハットフィールド」Apple-1とスティーブ・ジョブズの署名入り書簡。Photo: Courtesy Bonhams

今年創業50周年を迎えたアップル社の記念すべき第1号製品「Apple-1」が、ニューヨークの大手オークションハウス、ボナムズのオンラインセールに出品される。同機は動作確認済みの非常に希少なもので、開発者であるスティーブ・ウォズニアックのサイン入り。予想落札価格は、50万ドルから80万ドル(直近の為替レートで約8000万〜1億2600万円、以下同)とされている。

初代所有者のフレッド・ハットフィールドにちなみ、「ハットフィールド Apple-1」と呼ばれるこの製品は、10月4日から14日までオンラインで開催されるボナムズの「History of Science, Technology & Computing(科学、テクノロジー、コンピューティングの歴史)」オークションの目玉となるものだ。出品機には、Apple IIへのアップグレード(下取り)を提案する1978年のスティーブ・ジョブズの署名入り書簡も含まれている。

1976年にウォズニアックが開発したApple-1は、パソコンの発展史における重要かつ画期的な一歩となるものだった。当時の競合メーカーの主流製品が組み立てキットだったのに対し、Apple-1は組み立て済みの基盤(マザーボード)の状態で販売され、ビデオ表示端末用の回路も統合されていた。ボナムズによれば、現存が確認されているApple-1は75台ほどで、そのうち実際に動作可能なものは極めて少ないという。

コンピュータ・データ・システムズ社に勤務していたハットフィールドが購入したApple-1の登録番号は48だった。アップル社黎明期のこの製品に対し、彼は利用可能なソフトウェアが限られていることを指摘する手紙を送付。これに対しジョブズは、1978年に発売されたばかりのApple IIへのアップグレードを申し出た。しかしハットフィールドはその提案を断り、Apple-1を手元に残している。

そして所有者が変わったのち、ウォズニアックがマザーボードに「Woz」とサイン。これで、主要な共同創業者2人の署名が揃うことになった。ボナムズ北米地区の稀覯本・写本部門ディレクター、イアン・エーリングは声明で同機の価値をこう強調する。

「Apple-1はコンピュータ史における最も重要なマイルストーンの1つであり、とりわけ『ハットフィールド』は現存する中で最も魅力的なものの1つです」

ボナムズは、このほかにも初期のアップル社製ハードウェアの出品を予定している。その中には、予想落札価格5万から8万ドル(約790万~1260万円)のApple Lisa 1、同4万から6万ドル(約630万~950万円)のApple Paladinプロトタイプ、そして1万から1万5千ドル(約158万~236万円)の透明プラスチック製Macintosh Portableプロトタイプなどが含まれる。

なお、Apple-1は9月30日から10月1日までサンフランシスコのボナムズで展示された後、ニューヨークへ移動。10月4日から10月14日まで同地での展示が予定されている。(翻訳:石井佳子)

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