三島喜美代様
初めまして。安田成美と申します。
私は十代の頃から女優業をしていますが、
実は美術系の高校に行っていて、ものを作る職業にあこがれていました。
なので、アート作品を鑑賞することが、とっても好きです。
この度、森美術館での三島様の作品を拝見する機会をいただきました。
驚きました!
ご自身が「歳を意識したことがない」とおっしゃられている通り、
89歳になられている女性の作品であることが信じられないほどの力強いエネルギー。
若者の作品だと思えてしまう、感覚。
でもずっと観ていると、温かく、せつない。
そしてとにかく、
お若い頃から変わらず長い年月、作品を制作してきたという、
「続ける」強さとエネルギーに感動させられてしまいました。
また、ビデオコメントでの「命がけで遊ぶ」という三島様のお言葉!
50半ば過ぎた私のこれからに、早速、取り入れたいと思いました。
今からでもまだ間に合いますよね?
素敵な先輩女性は、私の励みです。
ありがとうございます。
いつか三島様とお会いできたら、制作過程を拝見してみたいです。お邪魔でなければ。
日に日に寒くなってきています。
どうぞくれぐれもお身体ご自愛ください。
2021年12月
安田成美
2021年4月22日〜2022年1月16日、森美術館(東京・六本木)にて開催。三島喜美代(1932年大阪府生まれ)のほか、カルメン・ヘレラ(1915年ハバナ生まれ)、アンナ・ベラ・ガイゲル(1933年リオデジャネイロ生まれ)ら、世界各地で活躍する72歳から106歳の現役女性アーティスト16名に注目し、その活動に光を当てた。彼女たちを突き動かす特別な力「アナザーエナジー」とは何かを考察する、絵画、映像、彫刻、大規模インスタレーションなど約130点の作品が、各作家のインタビュー動画と共に展示された。
画像は「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」(森美術館、東京、2021年)三島喜美代作品の展示風景。撮影:古川裕也 画像提供:森美術館
1966年東京都生まれ。81年にCMでデビュー。アニメ「風の谷のナウシカ」のイメージソングで歌手としてデビュー。その後、「同・級・生」(89年)や「素顔のままで」(92年)など数々のドラマや映画、CMに出演。近年の主な出演作品に、ドラマ「みをつくし料理帖」(17年)、映画「Fukushima50」(20年)、「すばらしき世界」(21年)。著書に『日々を編んでいく』(宝島社、20年)などがある。1994年に結婚し、現在は二男一女の母として、俳優業と家庭を両立しながら幅広く活躍中。公式ウェブサイト