ルイ・ヴィトン×キース・ヘリング、新作バッグ13種を発表。アート・バーゼル・パリで初披露
ルイ・ヴィトンがキース・ヘリング財団と協業し、限定コレクション「アーティーカプシーヌ」の新作13種を発表した。1万2000個超のクリスタルをあしらったクラッチなど、キース・ヘリングの世界観を職人技で表現したバッグの一部をアート・バーゼル・パリで初披露する。
ルイ・ヴィトンは、定番バッグ「カプシーヌ」を現代アーティストが独自の視点で再解釈する限定コレクション「アーティーカプシーヌ(Artycapucines)」の第8弾として、キース・ヘリング財団と協業し、キース・ヘリング(1958-1990)の作品をもとにした13種の新作バッグを発表した。ファッション業界メディアのWWDが報じた。
新作には、伝統的なレザーのマルケトリ(象嵌細工)からレーザープリントまで、多彩な技法が用いられている。手足の付いたハート「Running Heart」や、光を放つ赤ちゃん「Radiant Baby」、踊る人物像など、ヘリングを代表するモチーフがバッグを彩る。
なかでも注目されるのは、1984年の作品《Running Heart》をもとに、1万2000個を超えるクリスタルをあしらったイブニングクラッチ「カプシーヌ ナノ Running Heart」だ。また、「Statue of Liberty」や「Big Apple」のモチーフを取り入れた、麺料理のテイクアウト容器型のミノディエール(装飾的な小型バッグ)も登場する。「カプシーヌ MM Genesis」は、ヘリングが1984年に絵を描き加えたルイ・ヴィトンのスーツケースに着想を得たものだ。
今回の新作は、ヘリング財団とルイ・ヴィトンが進める幅広い協業の一環となる。同ブランドは今年5月、ニューヨークのフリック・コレクションで開催した2027年クルーズコレクションのショーでも、ヘリングの図像を取り入れた衣服を披露した。
太い輪郭線とリズミカルな人物像、遊び心に満ちたユーモアを特徴とするヘリングの作品は、1980年代のニューヨーク・ダウンタウンのアートシーンを象徴する存在となった。その表現は街路、美術館やギャラリー、ポップカルチャーを自在に行き来し、現在も幅広い人々を引きつけている。晩年には政治的なメッセージを力強く打ち出す作品を制作し、とりわけセーフセックスやエイズへの理解を広める活動に積極的に取り組んだ。1990年、エイズに伴う合併症により31歳で亡くなった。
アーティーカプシーヌでは、これまでにも村上隆らとのコラボレーションが行われてきた。また、サザビーズとの協業によるオークションでは、ウルス・フィッシャー(Urs Fischer)、ウーゴ・ロンディノーネ(Ugo Rondinone)、シャバララ・セルフ(Tschabalala Self)、ジョナス・ウッド(Jonas Wood)ら22人のアーティストがデザインしたバッグが出品された。
今回の新作の一部は、10月23日から25日まで開催されるアート・バーゼル・パリのルイ・ヴィトンのブースで初披露される。会場には歴代のアーティーカプシーヌも並ぶ予定だ。
新作バッグは2027年1月1日からルイ・ヴィトンの店舗で発売される。さらに2026年中には、プレタポルテ(既製服)、レザーグッズ、アクセサリーにわたる、ヘリングに着想を得た幅広いコレクションも発表する見通しとなっている。(翻訳:編集部)
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