「エプスタイン・ファイル」にジェフ・クーンズの名前。ディナー出席を認める一方、スタジオ訪問は「なかった」と主張
1月30日、アメリカ司法省はジェフリー・エプスタイン事件に関する300万ページ以上の文書を公開した。一連のいわゆる「エプスタイン・ファイル」には、エプスタインがジェフ・クーンズのスタジオ訪問を計画していたことを示す記録が含まれており、これを受けてクーンズはHyperallergicを通じて「訪問は実現していない」と否定した。
1月30日、アメリカ司法省はジェフリー・エプスタイン事件に関する300万ページ以上の文書を公開した。このいわゆる「エプスタイン・ファイル」の中には、アーティストのジェフ・クーンズの名前も含まれている。
公開資料には、クーンズがエプスタインのアシスタント宛てに送ったメールが収録されており、2013年にエプスタインの自宅で開かれたディナーに出席したことが記されている。この件についてはすでに2023年、US版ARTnewsが報じている。一方で、新たに公開された別の文書には、エプスタインが映画監督ウディ・アレンおよびマサチューセッツ工科大学(MIT)の教授ニール・ガーシェンフェルドとともに、クーンズのスタジオ訪問を計画していたことを示す記録も含まれている。
これらの新情報は、2023年にウォール・ストリート・ジャーナルが報じたスタジオ訪問計画の存在を補強する内容でもある。US版ARTnewsが2026年2月2日午後にクーンズの代理人に連絡を取ったが、本人からの回答はなかった。
その後、同日夜にHyperallergicが掲載した記事の中でクーンズは声明を発表し、スタジオ訪問は実現しなかったと主張。「私自身およびスタッフの知る限り、エプスタインが私のスタジオを訪れたことは一度もない」とコメントしている。
しかし、2013年11月8日付でエプスタインの予定を記したとみられるメールには、「ジェフ・クーンズのスタジオを見に行く」という計画が記されている。また、その1年後にエプスタインが受け取った別のメールでも、「ルディ・オフチニコワが街に戻ってきた! 今夜は彼女の誕生日パーティに行く! 彼女が私たちと一緒にジェフ・クーンズのスタジオに来たのを覚えてる?」と、スタジオ訪問をうかがわせる記述があるとHyperallergicは伝えている。
クーンズはまた、同メディアにディナーパーティへの出席についても言及し、「MITのニール・ガーシェンフェルド教授の招待により、妻ジャスティンと私はジェフリー・エプスタインの自宅でのディナーに出席した。ディナーに出席した以上の関係は、エプスタインとの間にはなかった」と語っている。
クーンズは、エプスタイン・ファイルに名前が登場した最新のアート界関係者の一人にすぎない。公開文書には、著名なアートコレクターであるレオン・ブラックとエプスタインの広範なやり取りも含まれている。クーンズを扱うギャラリー、ガゴシアンを通じたブラックの美術取引に関する連絡がエプスタインに転送されていたことを示すメールもあり、エプスタインがブラックの美術コレクションの管理に関与していた様子がうかがえる。ブラックは、エプスタインとの関係に関連する不正行為を否定している。
このほか、アートコレクターのスティーブ・ティッシュ、レスリー・ウェクスナー、ジャン・ピゴッツィの名前もファイルに登場しており、いずれもエプスタインとの距離を強調し、彼の犯罪への関与を否定している。(翻訳:編集部)
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