国立新美術館の新館長に菅谷富夫。大阪中之島美術館を立ち上げたキーパーソンが就任へ

国立新美術館は、現館長・逢坂惠理子の任期満了に伴い、2026年4月1日付で菅谷富夫が第4代館長に就任すると発表した。

国立新美術館の新館長、菅谷富夫。Photo: The National Art Center, Tokyo
国立新美術館の新館長、菅谷富夫。Photo: The National Art Center, Tokyo

国立新美術館は3月24日、現館長の逢坂惠理子が任期満了に伴い2026年3月31日をもって退任し、4月1日付で現大阪中之島美術館館長の菅谷富夫が第4代館長に就任すると発表した。

新館長となる菅谷は1958年千葉県生まれ。滋賀県陶芸の森学芸員を経験し、大阪市立近代美術館(現・大阪中之島美術館)建設準備室学芸員として「美術都市・大阪の発見」展(1997)や「早川良雄の時代」展(2002)などといった近代デザイン、写真、現代美術の分野の展覧会を手がけた。2017年より大阪中之島美術館準備室長に、22年の開館時に初代館長に就任し、民間の資金や運営ノウハウを活用するPFIコンセッション方式による新たな美術館運営にも取り組んできた。また同館は都市文化や近代デザインを軸とした企画力と、開館準備から運営までを一貫して担ってきた実績を持つ。

逢坂は2019年10月の就任以来6年にわたり国立新美術館を率い、2021年7月からは独立行政法人国立美術館理事長も兼務してきた。在任中には李禹煥の大回顧展や蔡國強大巻伸嗣の個展を開催するとともに、若手作家を紹介する現代美術の小企画「NACT View」を始動。さらに香港M+との協働展示などを通じて国際ネットワークの強化にも取り組んだ。

退任にあたり、逢坂は次のように述べている。

「大阪中之島美術館の展覧会事業は当館と同様に幅広く、国立新美術館の活動とも親和性があります。国立美術館としての方向性や制度設計、人材育成といった課題においても、菅谷新館長の経験が今後の運営に生かされると期待しています」

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