「あいち2028」芸術監督にシャビール・フセイン・ムスタファが決定。シンガポールの気鋭キュレーター
国際芸術祭「あいち2028」の芸術監督に、シンガポール美術館チーフキュレーターのシャビール・フセイン・ムスタファが決定した。

3年ごとに開催される国際芸術祭「あいち」の次回展「あいち2028」の芸術監督に、シャビール・フセイン・ムスタファが就任した。
芸術監督の選考では、国際芸術祭「あいち」の関係者や現代美術の専門家らが候補者を推薦。組織委員会のアドバイザー会議がそのなかから複数の最終候補者を選び、会長により決められた。
ムスタファは1984年、スリランカ生まれ。現在はシンガポールを拠点に活動している。シンガポール国立大学で政治学を専攻し、南アジア研究の修士号を取得。同大学美術館のキュレーター(2007-13)、ナショナル・ギャラリー・シンガポールのシニアキュレーター(2013-23)、グッゲンハイム・アブダビのシニアキュレーター兼展覧会責任者(2023-25)を経て、2025年からシンガポール美術館のチーフキュレーターを務めている。同館では、リサーチや展覧会、作品収集、パブリックプログラムを統括するとともに、シンガポール・ビエンナーレ事務局とヴェネチア・ビエンナーレのシンガポール館を率いる。
これまで、第56回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2015)のシンガポール館キュレーターや、ダッカ・アート・サミット2018の共同キュレーターなどを歴任。ベルリンのハウス・デア・クルトゥーレン・デア・ヴェルト(世界文化の家)では、プログラム部門のボードメンバー(2017-22)を務めた。2026年に初開催される4年に1度の国際芸術祭「ルバイヤ・カタール」には共同キュレーターとして参加する。また、2025年から国際美術館会議(CIMAM)の理事を務めている。
ムスタファは就任にあたり、次のようにコメントした。
「このたび、国際芸術祭『あいち2028』の芸術監督に就任し、大変光栄に思います。大林剛郎会長をはじめ、組織委員会の皆様からの信頼に心から感謝しています。国際芸術祭『あいち』は、現代アートにとって重要な場であると同時に、私たちの生活に直結する今日的な問題に向き合う大切な機会を築いてきました。アーティストや芸術祭のすばらしいチームと協働しながら、愛知、そして県民の皆様から学ぶことを楽しみにしています。国際芸術祭『あいち2028』を取り巻くさまざまなコミュニティに丁寧に向き合い、開催に向けて取り組んでいきたいと思います」