「TENNOZ ART WEEK 2026」が9月開催。アートフェアやスタジオ公開、ナイトミュージアムも
東京・天王洲を舞台にしたアートイベント「TENNOZ ART WEEK 2026」が9月10日から13日まで行われる。今年は、国内外のギャラリーが参加するアートフェアや、アーティストの制作現場を紹介するオープンスタジオを初開催する。

寺田倉庫は9月10日から13日まで、東京・天王洲を舞台に回遊型アートイベント「TENNOZ ART WEEK 2026」を開催する。
今年で4回目を迎える同イベントは、寺田倉庫がオフィシャルパートナーを務める国際アートフェア「Tokyo Gendai」(9月11日〜13日、パシフィコ横浜)と連携して行われる。9月12日と13日には、Tokyo Gendaiの会場であるパシフィコ横浜と天王洲を結ぶ無料シャトルバスも定期運行する(対象はTokyo Gendaiの入場チケット所持者、運行時間などの詳細は公式HPにて告知)。

運河沿いに美術品の保管倉庫やギャラリー、ミュージアムなどが集まる天王洲は、東京を代表するアート拠点のひとつ。その歴史は江戸時代末期、ペリー来航を受けて江戸幕府が海防施設の台場を築いたことにさかのぼる。港湾に近い立地を生かし、工場や倉庫が集積する物流地区として発展した。
そんな天王洲を拠点に、寺田倉庫は1950年に設立された。基幹事業である倉庫業に加え、2000年代以降は様々なアート施設を相次いで開設してきた。2022年には、海外から輸入した美術品を関税や消費税の支払いを留保したまま展示・保管できる保税ギャラリースペースも整備され、国際的な美術品流通を支える拠点として存在感を高めている。
現在、天王洲には、寺田倉庫が運営するギャラリー複合施設「TERRADA ART COMPLEX」や美術館「WHAT MUSEUM」、若手作家の作品を展示・販売する「WHAT CAFE」など、多彩なアート施設が集積。羽田空港に近いという立地もあり、国内外の現代美術ファンやアートコレクターが訪れる東京屈指のアートスポットとなっている。
「TENNOZ ART WEEK 2026」では、こうした施設を巡りながら多彩な現代アートを鑑賞できるほか、アーティストの制作スタジオ公開や、伝統画材を使ったワークショップなども実施。作品展示だけでなく、制作の現場や技法に触れるプログラムを通じて、日本の現代アートの「いま」と、天王洲が持つアート拠点としての魅力を多角的に伝える。以下、今年の見どころを紹介する。
1. 国内外のギャラリーが集うアートフェア
MAKI、ANOMALY、KOSAKU KANECHIKA、小山登美夫ギャラリーなど、日本を代表する現代アートギャラリーが2棟にわたり入居する「TERRADA ART COMPLEX」では、「TENNOZ ART WEEK 2026」の中心企画となるアートフェア「Tennoz Contemporary」が開かれる。今年は、38軒のギャラリーやスペースが参加。TERRADA ART COMPLEX Ⅰでは、入居ギャラリーと国内外のゲストギャラリーによるコラボレーション展示を展開。MAKIはTEZUKAYAMA GALLERY(大阪)やKOKI ARTS(東京)、LEESAYA(同)、Marco Gallery(大阪)と、KOTARO NUKAGAはNUKAGA GALLERY、N project、√K Contemporary(東京)、COHJU(京都)、TATSURO KISHIMOTO(東京)と、小山登美夫ギャラリーはKAYOKOYUKI(東京)、AWASE Gallery(同)、バンビナートギャラリー(同)と組んで展示を行う。TERRADA ART COMPLEX Ⅱでは、会期を合わせて一斉に作品を紹介。各ギャラリーに加えて建物の共用部にも会場を広げ展示を行う。特別参加はMarco Gallery(大阪)、MASUMI SASAKI GALLERY(東京)。
Tennoz Contemporary
会期:9月10日(木)~ 9月13日(日)
会場:TERRADA ART COMPLEX Ⅰ・Ⅱ(東京都品川区東品川1-33-10・8)
時間:ギャラリーにより異なる
料金:無料
2. 非公開のアーティストスタジオを開放
若手アーティストに制作場所を提供する「TERRADA ART STUDIO 天王洲」は、TERRADA ART COMPLEX Ⅰの2階にある。今年は新たな試みとして、普段は一般公開していないスタジオを開放する「TERRADA ART STUDIO TENNOZ オープンスタジオ 2026」を開催。入居アーティストが作品を展示・販売し、来場者に制作拠点を紹介する。参加作家はSaeko Asai、Kzeymmt、GOU SHIBATA、RAURA SUZUKI、徳田祐司、Nasim G. Pachi、西村茉麻、三好久美子。
TERRADA ART STUDIO TENNOZ オープンスタジオ 2026
会期:9月10日(木)~ 9月13日(日)
会場:TERRADA ART STUDIO 天王洲(東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA ART COMPLEX Ⅰ-2F)
時間:12:00~19:00(13日は17:00まで)
料金:無料
3. 購入も可。椿昇とWHAT CAFEによる37作家の合同キュレーション展
若手アーティストの作品を中心に展示・販売するアートギャラリーカフェ「WHAT CAFE」では、現代美術家の椿昇をゲストキュレーターに迎えた合同キュレーション展「u.n.l.o.c.k. tube++」を開催する。椿は、作家活動の傍らで京都芸術大学美術工芸学科のARTOTHÈQUE(アルトテック)を立ち上げるなど、次世代アーティストの育成にも尽力してきた。本展では、椿とWHAT CAFEが選んだ37人のアーティストの作品を通じて、「作品を購入し、共に生きる」という行為が暮らしや価値観にどのような広がりをもたらすのかを探る。
WHAT CAFE EXHIBITION vol.47:WHAT CAFE×椿昇 特別合同キュレーション展「u.n.l.o.c.k. tube++」
会期:9月4日(金)~ 9月27日(日)
会場:WHAT CAFE(東京都品川区東品川2-1-11)
時間:11:00~18:00(27日は17:00まで)
料金:無料
4. 企画展のギャラリーツアーとナイトミュージアムを開催
「WHAT MUSEUM」では、開催中の建築展「波板と珊瑚礁 ー 建築を遠くに投げる八の実践」に関連したギャラリーツアーとナイトミュージアムを実施する。ギャラリーツアーでは、企画担当者とともに展示室を巡りながら、作品に込められたメッセージや制作背景を読み解く。9月11日と12日は開館時間を20時まで延長し、夜の静かな展示空間で気鋭の建築家たちの言葉や視点に触れる機会を提供する。
波板と珊瑚礁 - 建築を遠くに投げる八の実践 ナイトミュージアム
会期:9月11日(金)・12日 (土)
時間:11:00~20:00(入場は30分前まで)
ギャラリーツアー
会期:9月12日(土)
時間:11:00~12:00
会場:WHAT MUSEUM(東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号)
料金:要入館料
5. 絵絹を使い、江戸時代の絵師の技法を体験
画材の販売やラボ、ワークショップの機能を備えた絵画材料専門の複合クリエイティブ施設「PIGMENT TOKYO」では、東洋美術で伝統的に用いられてきた絵絹を使うワークショップ「絵絹に花をえがく」を開催する。透けるほど薄い絵絹に日本の伝統色を重ねて花を描くプログラムで、表から彩色するだけでなく、裏側から色を施す「裏彩色」や、柔らかなグラデーションの表現にも挑戦。江戸時代の絵師たちが用いた繊細な技法を体験する。
ワークショップ「絵絹に花をえがく」
会期:9月11日(金)~ 9月13日(日)※11日は英語での実施
会場:PIGMENT TOKYO(東京都品川区東品川2-5-5 TERRADA Harbor Oneビル1F)
時間:13:00~16:00
料金:1万3200円(税込)





















