江之浦測候所で大友良英「MUSICS」第4弾開催。坂本美雨、音遊びの会らと巨大アンサンブルも
大友良英による「MUSICS あるいは複数の音楽たち」第4弾が、11月14日、15日に小田原文化財団 江之浦測候所で開催される。今回は神戸を拠点とする即興集団「音遊びの会」が参加。坂本美雨、巻上公一、落合康介、山崎阿弥らとともに、即興という行為の原点を探る。

音楽家・大友良英によるパフォーマンスシリーズ「MUSICS あるいは複数の音楽たち その4」が、2026年11月14日、15日の2日間、小田原文化財団 江之浦測候所で開催される。2022年に始まった同シリーズは、毎回異なる演奏家たちが江之浦測候所の各所で音を立ち上げる実験的なプロジェクト。第4弾となる今回は、「江之浦測候所の音遊びの会と大友良英、そして素敵なゲストたち」と題し、大友と20年以上にわたって交流を続けてきた「音遊びの会」を迎える。
「音遊びの会」は2005年に結成された、知的障がいのある人を含むアーティスト集団。神戸を拠点にワークショップや公演を続け、既存の演奏技術や音楽制度にとらわれない即興表現を実践してきた。2025年刊行の書籍『即興がつなぐ未来 音楽と社会の狭間でおっとっと』は第4回音楽本大賞を受賞している。今回は30人を超えるメンバーが神戸から江之浦へ向かうという。
大友は「音遊びの会」との出会いについて、「私の音楽だけでなく、人生をも変えることになりました」とコメント。メンバーたちとの活動を通じ、「即興って? 自由って?」という問いに向き合うなかで、自身の音楽や考え方そのものが変化していったと振り返る。実際、大友は2005年から障がいのある人々との音楽活動を継続しており、今回の「MUSICS」もその長い実践の延長線上に位置づけられる。

当日は、例年通り江之浦測候所の各所で即興演奏が展開されるほか、最後の約1時間には「ガラスの舞台」で、出演者と来場者による巨大なアンサンブルを構想している。楽器の演奏経験は問わず、声や手拍子でも参加可能。楽器の持参も歓迎するという。もちろん演奏に加わらず、そこで生まれる音を聴くだけでもいい。あらかじめ完成された作品を鑑賞するのではなく、その場所に集まった人々の行為によって、その瞬間だけの音楽が生成されていく。2日間の内容も「まるっきり違うものになる」と大友は予告する。
ゲストには坂本美雨、ヒカシューを率いるヴォイスパフォーマーの巻上公一、コントラバスや馬頭琴を演奏する落合康介(15日のみ)、声と空間の関係を探究するアーティスト・山崎阿弥が名を連ねる。
会場となる江之浦測候所は、杉本博司が構想から20年をかけ、2017年に開館した文化施設。ギャラリー棟や野外舞台、茶室などが自然のランドスケープのなかに配置され、これまでにもティノ・セーガルやクリスチャン・マークレーらによるプロジェクトが行われてきた。
~ 大友良英「MUSICS あるいは複数の音楽たち その4」~
「江之浦測候所の音遊びの会と大友良英、そして素敵なゲストたち」
日時 : 2026年11月14日(土)・15日(日)13:00~16:00
会場 : 小田原文化財団 江之浦測候所(神奈川県小田原市江之浦362-1)
チケット : 7700 円(江之浦測候所入館料含む)、9 月 25 日(金)10 時より小田原文化財団公式HPにて販売









