“Artsy Gallery Insights: 2022 Report”(アーツィー・ギャラリー・インサイツ)
2022年4月14日に公表されたこのリポートは、21年のギャラリー市況をまとめている。新型コロナが落ち着き、対面イベントや店舗営業が再開された2021年もオンライン販売は続伸。回答したギャラリーの64%が前年比で販売量が増えたと答え、またオンライン取引の半数近くが新規顧客だったという。オンライン販売は一過性のものではなく、今後も定着しそうだ。
世間では盛り上がっているNFT(非代替性トークン)だが、ギャラリー全体で見ればいまだ少数派だ。調査したギャラリーのうち、2021年にNFTを販売したのはわずか11%。だが22年に販売予定のところは25%で、30%は将来的な暗号資産による支払いに関心を寄せていた。
また、売買時の決済方法については、ギャラリーは銀行振り込みによる支払いを好む一方で、ほとんどの顧客はクレジットカード払いを望んでいた。デジタルネイティブ世代のコレクターの台頭や、新型コロナ以降に増加したオンラインやアプリ経由のアート購入が影響しているようだ。