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コレット創設者のサラ・アンデルマンが手掛ける、アート・バーゼル初のコンセプトストアがオープン!

6月13日(プレビューは10・11日)からスイス・バーゼルで開催されるアート・バーゼルで、同フェア初の試みとなるコンセプトストアがオープンする。パリの伝説的ショップ、コレットの創設者であるサラ・アンデルマンがキュレーションを担当し、オリジナルグッズやアパレルのほか、シンディ・シャーマンとのコラボアイテムなど、コレクターズアイテムも多数発売される予定。

「アート・バーゼル・ショップ」オリジナルのアパレル。Photo: Courtesy of Art Basel

アート・バーゼルは、スイス・バーゼルで6月13日(VIPプレビューは10・11日)から開催されるフェア期間中に、「アート・バーゼル・ショップ」をオープンする。コンセプトストアの展開はアート・バーゼルにとって初の試み。商品のキュレーションは、2017年末に閉店したパリの伝説的ブティック「コレット」の創設者、サラ・アンデルマンが手がけている。

今回販売されるのは、「AB by Art Basel」とプリントされたグッズやアパレル、聴覚障がいをもつアメリカのアーティスト、クリスティン・スン・キムとのコラボ商品、テーマパーク「Luna Luna」にあるジャン=ミシェル・バスキアの観覧車の木製レプリカ、アメリカのアーティスト、シンディ・シャーマンの作品があしらわれたディプティックのキャンドルやスケートボードなど。6月11日からフェアの来場者だけでなく一般にも開放される(VIPプレビューは6月10日)。

アンデルマンは、セレクトショップの在り方を革新した斬新な手腕で知られる名バイヤーであり、フランスの高級香水メゾン「ディプティック」や、同じくLVMH傘下のブランドであるフランスの老舗百貨店「ル・ボン・マルシェ」とのコラボレーションなどでも高い評価を得ている。

アート・バーゼルのチーフ・グロース・オフィサーであるヘイラー・ローマーは、プレスリリースの中で、アート・バーゼル・ショップ立ち上げの理由を「アート・バーゼルの来場者たちは、フェアでのユニークな体験の思い出となる商品を強く望んでいる」と述べた。また、この取り組みは「ギャラリー、アーティスト、文化的パートナーにより多くの価値を提供する 」というアート・バーゼルのビジョンと 「完全に一致する」と続けた。

ショップ展開は、アート・バーゼルの体験をラグジュアリー分野にも広げる第一歩であり、ローマーのの手腕が試される。ローマーは、フォーブス・メディアのラグジュアリー広告責任者やメディア大手コンデナストでの法人営業担当エグゼクティブ・ディレクターを経て、アトランティック・メディアのラグジュアリー広告の責任者に就任。その後、同社パブリッシャー兼最高収益責任者を務め、昨年9月にアート・バーゼルのチーフ・グロース・オフィサーに就任した。

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