妹島和世+西沢立衛 / SANAA設計の日本の美術館5選。自然・街・人々をアートとつなげる空間の力

日本のあちこちで芸術祭やアートホテルが人気を集め、それを目的に旅を楽しむアートファンが増えている。そんなアート旅の計画にぜひ組み込みたいのが、各地の特色ある美術館だ。その中から、明るく、クリーンな設計が持ち味の建築家ユニットSANAAと西沢立衛が手がけた5つの現代美術館を紹介する。どれも、アートと自然、アートと街、アートと人との結びつきが感じられる秀逸な空間だ。

十和田市現代美術館の外壁に描かれた大迫力の奈良美智作品《夜露死苦ガール2012》 2012年。撮影:小山田邦哉
十和田市現代美術館の外観。写真提供:十和田市現代美術館
エントランスの床はカラフルな幾何学模様のアート作品。ジム・ランビー《ゾボップ》、撮影:太田拓実
異なる大きさの展示室がガラスの通路で結ばれている。撮影:太田拓実
通路から見える中庭にも作品が展示されている。撮影:太田拓実
中庭に設置されたリンゴの木も作品の一部。オノ・ヨーコ《念願の木》2008年。撮影:小山田邦哉 © Yoko ONO All Rights Reserved
実寸大の店内空間で人けのない夜の世界を再現した没入型の作品。ハンス・オプ・デ・ベーク《ロケーション (5)》撮影:Hans Op de BEECK, Courtesy of Xavier Hufkens, Brussels
自然光あふれる軽井沢千住博美術館の内部。撮影:阿野太一、©軽井沢千住博美術館
窓の外の緑に作品の美しさが映える。撮影:阿野太一、©軽井沢千住博美術館
四季の変化を感じられる吹き抜けの植栽。撮影:阿野太一、©軽井沢千住博美術館
特別展示室の大作は圧巻。「ザ・フォール 1995」 ©軽井沢千住博美術館
敷地内にはカラーリーフ・ガーデンやベーカリーカフェが併設されている。撮影:阿野太一、©軽井沢千住博美術館
金沢21世紀美術館 外観。撮影:石川幸史、提供:金沢21世紀美術館
金沢21世紀美術館 外観。撮影:中道淳/ナカサアンドパートナーズ、提供:金沢21世紀美術館
金沢21世紀美術館 内観。撮影:渡邉修、提供:金沢21世紀美術館
金沢21世紀美術館 内観。撮影:渡邉修、提供:金沢21世紀美術館
託児室。撮影:池田ひらく、提供:金沢21世紀美術館
カフェレストラン Fusion21。撮影:池田ひらく、提供:金沢21世紀美術館
熊野の山々に囲まれた熊野古道なかへち美術館。写真提供:熊野古道なかへち美術館
ガラスと黒いパネルを組み合わせた美術館の外観。写真提供:熊野古道なかへち美術館
展示室内部の様子。写真提供:熊野古道なかへち美術館
交流スペースの大きなガラスウォール。写真提供:熊野古道なかへち美術館
外側から見た交流スペース。写真提供:熊野古道なかへち美術館
日置川の方向から見た美術館の外観。写真提供:熊野古道なかへち美術館
瀬戸内海を見晴らす丘の上にある豊島美術館。写真:森川昇
コンクリートでできた貝殻のような曲面構造の外観。写真:鈴木研一
豊島美術館の内部。人物と比べると建物の大きさが分かる。内藤礼 「母型」2010年、写真:森川昇
床のあちこちに地下水が湧き出る。内藤礼 「母型」2010年、写真:森川昇
開口部を通して周囲の変化が感じられる。内藤礼 「母型」2010年、写真:鈴木研一