ヴァレクストラが世界のアーティストとのコラボシリーズ「The Journey of Craftsmanship」を発表

イタリアのラグジュアリーブランド「ヴァレクストラ」が世界のアーティストとコラボレーションし、世界各地に伝わる希少かつ独自の職人技術に光を当てるシリーズ「The Journey of Craftsmanship」を始動。第1弾として、日中仏伊4組のアーティストが制作したバッグを発表した。

左から、松崎陸による「イジィデ KYOAI」、中国のチエン・リーファイ(Qian Lihuai)による「イジィデ バンブー」、フランスのサンドリーヌ・トレドゥメール(Sandrine Torredemer)が手がけた「イジィデ・ラ・フィラチュール」

イマノフミコなどのアーティストと度々コラボレーションしているイタリアのラグジュアリーブランド「ヴァレクストラ」が、世界の職人とコラボレーションするシリーズ「The Journey of Craftsmanship」を発表した。このシリーズは、一流のアーティスト、職人、デザインスタジオを招いて、独自の職人的技術とクリエイティビティによってヴァレクストラのアイテムを解釈するもの。今回は日本、中国、フランス、イタリアの4組のクリエイターとタッグを組んだ。

日本人コラボレーターとして白羽の矢が立ったのは、約100年前に滅びた京藍復活に取り組む京藍染師の松崎陸。ヴァレクストラのアイコンバッグ、イジィデに雲のように浮かぶ水玉模様を蜜蝋を用いて描き、「イジィデ KYOAI」を完成させた。

中国のバンブーアーティスト、チエン・リーファイ(Qian Lihuai)は、竹の寄せ木細工を取り入れた「イジィデ バンブー」を制作。特徴的なパターンは、ヴァレクストラの創業地ミラノにあるドゥオモの窓と、Lihuaiの生まれ故郷である水郷の町・烏鎮(うちん)の建築とその歴史的な水路からインスピレーションを得たもので、両者の故郷がリンクしている。

フランス人テキスタイル・アーティストのサンドリーヌ・トレドゥメール(Sandrine Torredemer)は、イジィデ ハンドバッグの象徴的なクロージャー(留め具)に、ミラノやパリの人物を象徴するシルエットを刺繍した(記事トップの画像・右)「イジィデ・ラ・フィラチュール」を発表。さらに、オーダーメイドでヴァレクストラ顧客独自のエンブレムや人物像の刺繍を受け付けるという。

Un Pizzoによるスポルタミ ヴィア。

イタリアのデザインスタジオ兼テキスタイル手工芸研究所、Un Pizzoは、ロープを編んだバッグ「スポルタミ ヴィア」をデザイン。イタリア・カントゥに伝わる伝統的なトンボロ技法を採用し、円筒形の道具を使って3本の糸で筒状のロープをつくり、そのロープを編んだ夏らしいバッグを作成。取っ手には、ヴァレクストラのカーフレザーを用いた。

日本では、「イジィデ・ラ・フィラチュール」以外のコラボバッグが現在販売中。The Journey of Craftsmanshipでは、今後も多様なアーティストとのコラボアイテムが登場するという。

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