バーバラ・クルーガーの壁画と「抵抗」の歴史──30年の時を超え、いまも共感を呼び続ける理由

不法移民摘発に対する抗議デモで再注目されたバーバラ・クルーガーの壁画は、これまでも繰り返し権力批判の象徴になってきた。過去にこの作品を巻き込んだ社会問題を振り返り、クルーガーのメッセージがなぜ時代を超えて力を持つのかを考える。

バーバラ・クルーガー。Photo: Swen Pförtner/dpa/picture alliance via Getty Images
ロサンゼルス現代美術館(ゲフィン・コンテンポラリー館)の駐車場の壁に常設展示されているバーバラ・クルーガーの《Untitled (Questions)》(1990/2018)。その下には州兵が集まっている(2025年6月初旬に撮影)Photo : Gabrielle Lurie/San Francisco Chronicle via Getty Images
2022年にニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催されたバーバラ・クルーガーの展覧会。Photo : Angela Weiss/AFP via Getty Images
アルゼンチンで行われたフェミニスト運動に対して連帯を示すクルーガーの作品。「私たちなしでは生きられない 権力 喜び 所有権 平等 共感 独立 疑い 信念 女性」とサイロにはそれぞれ書かれている。Photo: David Silverman/Getty Images
サーペンタイン・ギャラリーで展示された《Untitled (Our people are better than your people)》。「あなたたちよりも私たちの方が優れている。賢いし力は強いし、美しくてきれい」といった短文が記されている。Photo: Leon Neal/Getty Images