総額1600億円規模? 金色装飾の47階建てトランプ大統領図書館、完成予想図が公開
トランプ大統領が、自身のSNSでマイアミに建設予定の大統領図書館の完成予想図を公開した。動画には高層タワービルが描かれているほか、館内に金色のトランプ大統領像が設置されていた。
3月31日、ドナルド・トランプ大統領は自身が設立したSNS「トゥルース・ソーシャル」に、マイアミのダウンタウンに建設される「ドナルド・J・トランプ大統領図書館」の完成予想図を投稿した。大統領図書館は、歴代米大統領が退任後に設立する公的施設で、在任中の資料保存・公開のほか、博物館や教育施設としての機能をもつ。
投稿された短い動画には、最上部に「TRUMP」の文字を掲げた47階建てのタワーが映し出されている。尖塔は赤・白・青にライトアップされ、建物中央には星条旗が描かれていた。エントランスやエスカレーターには金色の装飾が施され、高さ約6メートルのトランプ大統領像や、エアフォースワンと軍用機の模型も確認できる。さらには、完成予想図を見る限り、大統領図書館では定番の展示である「大統領執務室のレプリカ」も設置される予定のようだ。この動画はXにも掲載され、トランプ・オーガナイゼーション副社長であり大統領の息子でもあるエリック・トランプが次のようにコメントを添えている。
「この6カ月間、トランプ・オーガナイゼーションの素晴らしいチームとともに、このプロジェクトに全身全霊を注いできました。フロリダ州マイアミの水辺に立つ新たなランドマークは、偉大な人物、偉大な不動産デベロッパー、そしてわが国史上最も偉大な大統領の永遠の証となるでしょう」
ただし、この完成予想図がどこまで実現するかは不透明だ。ワシントン・ポスト紙によると、動画には生成AIが一部用いられている可能性があるという。同紙は図書館についてトランプ・オーガナイゼーションに問い合わせたが、回答は得られていない。
図書館の設計を手がけるのは、フロリダ州を拠点とする建築事務所、ベルメロ・アハミル&パートナーズだ。政治に特化したニュースメディア、ポリティコによれば、館内にはホテルや屋上レストラン、オフィススペースが含まれる予定で、階数は第47代大統領にちなんで設定されているという。なお、動画に登場するエアフォースワンは、カタール政府がトランプ大統領に贈呈したとされる4億ドル(約635億円)相当のボーイング747とみられている。
マイアミに拠点を置く不動産アナリスト、ピーター・ザレウスキーはポリティコの取材に対し、図書館の建設予定地は、ダウンタウンという立地に加え、土地の規制条件から推定3億6000万ドル(約572億円)相当だと述べた。
建設費については、図書館建設を担う財団が米内国歳入庁に提出した免税申請書から、約10億ドル(約1588億円)の寄付金調達を目指していることがマイアミ・ヘラルド紙の調査で判明した。財団は昨年5000万ドル(約79億ドル)を集めており、今年は3億ドル(約476億円)、2027年には6億ドル(約953億円)の調達を計画している。同紙によれば、昨年集まった資金の大半は、ABC、パラマウント、メタをはじめとする大企業との和解金だったという。
一方、バラク・オバマ大統領図書館は今年6月にシカゴで開館予定だ。約7.8ヘクタールの敷地には、ニック・ケイヴやマリー・ワット、マヤ・リン、ジュリー・メレトゥなど10人のアーティストによる作品が設置される。トランプ大統領の図書館でアーティスト起用が行われるかは現時点では明らかになっていない。(翻訳:編集部)
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