【読者限定招待イベント】国立新美術館館長・菅谷富夫が登壇! ジェフ・クーンズ作品に潜む意味に迫るトークセッションを開催

エスパス ルイ・ヴィトン大阪で開催中のジェフ・クーンズ展「Paintings and Banality」に合わせ、ARTnews JAPANの読者限定イベントを6月1日(月)に開催する。国立新美術館館長・菅谷富夫を招き、日常的なイメージやオブジェを美術の文脈へと取り込んできたクーンズの作品世界を読み解く。

ジェフ・クーンズ「Paintings and Banality」の展示風景。Photo: © Jérémie Souteyrat / LOUIS VUITTON
ジェフ・クーンズ「Paintings and Banality」の展示風景。Photo: © Jérémie Souteyrat / LOUIS VUITTON

現代アートの世界で唯一無二の地位を築いてきたジェフ・クーンズの個展「Paintings and Banality」が、エスパス ルイ・ヴィトン大阪で開催中だ。会場には、初期を代表する《Three Ball 50/50 Tank》(1985)や1988年の「Banality」シリーズの彫刻作品から、「Hulk Elvis」シリーズの大規模な絵画作品にいたるまで、40年以上にわたるキャリアの変遷をたどる作品7点が並ぶ。初期の代表作から後年の絵画へと視線を移しながら、クーンズの表現がどのように展開してきたのかを追う構成となっている。

家庭用品や広告表現、子ども向けの図像、美術史からの引用を縦横に融合させながら、芸術的に些末とされてきたものの価値を問い直してきたクーンズ。その手法のなかでも観る者を強く惹きつけるのが、鏡や輝く反射面、そして巧みなトロンプ・ルイユ(騙し絵)といった仕掛けだ。例えば《Little Girl》(1988)の鏡面に鑑賞者自らの姿が映り込むとき、観る者は作品の成立に不可欠な存在となる。本展では、鏡や輝く表面、トロンプ・ルイユによって生まれる、知覚・記憶・欲望が交錯する体験を通じて、クーンズが日常のオブジェやイメージに見出してきた象徴性や感情的な重みに触れることができるだろう。

菅谷富夫と読み解くジェフ・クーンズの作品世界

そんなクーンズの作品が持つ重層的な意味を、レディメイド、大衆文化、美術史への参照といったキーワードから多角的に掘り下げるトークイベント兼鑑賞会が、6月1日(月)にエスパス ルイ・ヴィトン大阪にて開催される。ARTnews JAPAN読者限定のこのイベントに登壇するのは、近代デザイン、写真、現代美術を専門とし、2026年4月より国立新美術館館長を務める菅谷富夫だ。

財団法人滋賀県陶芸の森学芸員、大阪市立近代美術館建設準備室学芸員を経て、2017年より大阪中之島美術館準備室長を務めた菅谷は、2019年に初代館長に就任。2022年の同館開館後も、館長として運営を担ってきた。準備室時代に手掛けた「美術都市・大阪の発見」展(1997年)や「早川良雄の時代」展(2002年)をはじめ、近代デザインから現代美術まで幅広い領域で展覧会を企画してきた経験は、大衆文化や日常的な消費財、美術史からの引用を横断するクーンズの作品を読み解く上で、重要な手がかりとなるはずだ。

当日は、トークセッションの前後に展覧会を鑑賞できる時間も用意されている。菅谷の言葉を手がかりに作品を見つめ直すことで、クーンズの作品に潜む複層的な意味が、より鮮明に浮かび上がってくるだろう。

スペシャルトーク付き鑑賞会「菅谷富夫と読み解く、クーンズ作品に潜む日常と美術の境界」
日時:6月1日(月)
時間:20:00〜21:30(19:30開場)
会場:エスパス ルイ・ヴィトン大阪(〒542-0085 大阪市中央区心斎橋筋2-8-16 ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋 5F)
参加費:無料
登壇者:菅谷富夫(国立新美術館館長)、名古摩耶(ARTnews JAPAN 編集長)
※トーク後にドリンクご提供あり

抽選のお申し込みはこちら(締め切りは5月20日 12:00)。

菅谷富夫

国立新美術館館長。1958年千葉県生まれ。財団法人滋賀県陶芸の森学芸員、大阪市立近代美術館建設準備室学芸員を経て、2017年より大阪中之島美術館準備室長を務める。2019年に同館初代館長に就任し、2022年の開館後も館長として運営を担ってきた。近代デザイン、写真、現代美術を専門とし、準備室時代には「美術都市・大阪の発見」展(1997年)、「早川良雄の時代」展(2002年)などを手がける。共著に『都市デザインの手法』(1998年)、『デザイン史を学ぶクリティカルワーズ』(2006年)など。

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