2027年シャルジャ・ビエンナーレが109人の参加作家を発表──歴史が現在に与える活力を考察

シャルジャ芸術財団が、2027年の第17回シャルジャ・ビエンナーレのタイトル、キュレーションの枠組み、参加アーティストのリストを発表した。1993年に始まった同ビエンナーレは、湾岸地域で最も長い歴史と最大級の規模を持つ現代美術の国際展だ。

共同キュレーターのアンジェラ・ハルチュニャンとポーラ・ナシメント。Photo: Courtesy Sharjah Art Foundation

2027年1月21日から6月13日まで、第17回シャルジャ・ビエンナーレがアラブ首長国連邦(UAE)のシャルジャ首長国で開催される。その詳細がシャルジャ芸術財団から発表された。

第17回のタイトルは、「What remains, sits restive(残ったものは落ち着きのない状態にある)」。シャルジャ、アル・ダイド、ホール・ファカン、カルバ・アイス・ファクトリー(カルバの製氷・保冷施設を現代アートの拠点として再生)など、各地の会場に109人のアーティストが集結する。

キュレーションはアンジェラ・ハルチュニャンとポーラ・ナシメントが共同で担当し、「実現しなかった社会プロジェクト」と「過去が現在を活性化する力」というテーマを軸にビエンナーレを構成する。財団の声明によると、両キュレーターは関連性がありながらも、それぞれ異なる視点を提示するという。

ベルリン芸術大学の現代美術・理論教授で、ARTMargins(アートマージンズ)の創刊編集者でもあるハルチュニャンは、55人のアーティストと「社会主義的近代性のさまざまなその後」について、特にそれが反植民地主義の闘争や近代化と交差する点に光を当てて議論を深める。一方、アンゴラの首都ルアンダを拠点とする建築家で、ルブンバシ・ビエンナーレの元アソシエイト・キュレーターでもあるナシメントが選出した54人の作家たちは、記憶、瞬間、場所が交差する場としてのインフラを探求する。

シャルジャ芸術財団によると、2人のアプローチは、「歴史が単なる繰り返しの形ではなく、活発に現在へ影響を与える『残滓』や『変容したプロセス』としていかに再び現れ、持続していくか」を明らかにすることを目的としている。

東欧、南西アジア、サハラ以南のアフリカラテンアメリカ、東南アジアなど、世界各地から集まる109人のアーティストたちの作風は、伝統的なものから現代的なものまで多岐にわたる。また、参加が確定している著名アーティストには、ハッサン・カーン、イブラヒム・マハマ、オスカー・ムリーリョ、カプワニ・キワンガ、イマン・アイッサ、グラダ・キロンバらが名を連ねている。(翻訳:石井佳子)。

※ハルチュニャンとナシメントそれぞれがキュレーションする全アーティストのリストはこちら

from ARTnews

あわせて読みたい