台中にSANAA設計の複合文化施設が開館──美術館と図書館を融合し、学際的な文化体験を創造

SANAA台湾の建築事務所と共同設計した複合文化施設「台中緑美図」が台中市に開館した。美術館と図書館が併設されるこの施設は、高さの異なる8つの構造物で構成されている。

台中緑美図の外観。Photo: ©Iwan Baan/Courtesy Taichung Art Museum

台湾・台中市に、台中市立美術館と台中市立図書館が併設された複合文化施設「台中緑美図(Taichung Green Museumbrary)」が12月13日に開館した。設計を手がけたのは、妹島和世と西沢立衛による建築家ユニット「SANAA」、そして台湾のリッキー・リウ&アソシエイツ・アーキテクツ+プランナーズだ。

67ヘクタールに及ぶ台中市内の中央公園内にある旧軍事空港に建てられたこの複合施設は、床面積およそ5万8000平方メートルを誇る。高さの異なる8つの白い構造物によって構成されており、うち3棟が台中市立美術館、4棟が台中市立図書館、そして1棟が事務所。図書館には、芸術関連の4万冊を含む合計46万冊もの書籍が収蔵されている。台中市立美術館の初代館長を務めるイーシン・ライは、アート・ニュースペーパーの取材に対し、次のように語っている

「美術館と図書館が統合されたこの施設には、学びを共有し、日々実践していくという両機関のビジョンが映し出されています。芸術、知識、そして自然の間に対話を生み出し、学際的な文化体験を新たに創造することを目指しています」

SANAAが建設した台中緑美図の外観。8棟の建物から構成される図書館と美術館が併設された複合施設は、広さおよそ5万8000平方メートルに及ぶ。Photo : ©Iwan Baan/Courtesy Taichung Art Museum
台中緑美図の屋根部分には、美術館と図書館をつなぐ道があり、「Culture Forest」と名付けられている。
台中市立図書館の蔵書数は46万冊にのぼる。Photo: ©Iwan Baan/Courtesy Taichung Art Museum
台中緑美図の内観。窓からは公園を一望できる。Photo : ©Iwan Baan/Courtesy Taichung Art Museum
2027年12月まで展示されているヘグ・ヤン(Haegue Yang)の《Liquid Votive – Tree Shade Triad》(2025)。Photo: Anpis Wang
マイケル・リン(Michael Lin)《Processed》(2025) Photo: Anpis Wang
開館記念展「A Call of All Beings: See you tommorow, same time, same place」の展示風景。Photo: Anpis Wang
開館記念展「A Call of All Beings: See you tommorow, same time, same place」の展示風景。Photo: Anpis Wang

台中緑美図の開館を記念した展覧会「A Call of All Beings: See you tommorow, same time, same place(万物の呼び声:また明日、同じ時間に同じ場所で)」では、台湾内外のアーティストが手がけた多様な作品が展示されている。また、ブリュッセルを拠点とする台湾系アメリカ人アーティストのマイケル・リン(Michael Lin)と、ベルリンとソウルを拠点に活動する韓国人アーティスト、ヘグ・ヤン(Haegue Yang)の作品も、2027年12月まで展示される予定だ。(翻訳:編集部)

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