写真で見るウォーホルの交友関係──ジョージア・オキーフやミック・ジャガーの立体スライドがスミソニアン博物館入り

アンディ・ウォーホルの伝説的なスタジオ、「ファクトリー」を訪れたジョージア・オキーフやミック・ジャガーなど、大物アーティストの姿を捉えた大量のカラー立体写真がスミソニアン博物館アメリカ美術アーカイブに加わった。

ファクトリーで撮影されたアンディ・ウォーホル(1970年代)。ロニー・クトローネによるカラー立体写真。Photo: Courtesy Archives of American Art, Smithsonian Institution

アンディ・ウォーホルの制作拠点でサロンでもあったニューヨークのスタジオ「ファクトリー」。そこに集まる大物アーティストやミュージシャンなどの姿を捉えたカラー立体スライド400点以上を、スミソニアン博物館アメリカ美術アーカイブが新たに入手した。1970年代のデイヴィッド・ホックニージョージア・オキーフ、デボラ・ハリー、パロマ・ピカソといった著名人の何気ない表情を目にすることができる貴重なものだ。

同館の説明によると、これらの立体写真はロナルド・“ロニー”・クトローネが撮影したもので、2枚の写真を重ね合わせることで3次元的な奥行き感が生み出されている。1972年から82年までファクトリーのスタジオアシスタントを務めたクトローネは、その10年間にウォーホルを取り巻く数々のクリエイターたちを撮影している。クトローネはパフォーマー、画家、そしてナイトクラブのプロモーターとしても活動した人物で、パフォーマーとしてよく知られているのは前衛的ロックバンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとの共演だ。

長年にわたりウォーホルをサポートしたクトローネは、ウォーホルの死後、彼を「第二の父」と呼んだと伝えられている。その後クトローネは、漫画的なスタイルの絵画やイラストを発表。ジャン=ミシェル・バスキアキース・ヘリングといったダウンタウンのスターたちとともに展示されたその作品は、ポップアートのアプロプリエーション手法を土台とする「ポストポップ」と言われた。

今回スミソニアン博物館のアーカイブ入りした貴重な写真には、上記のほかにもアル・グリーンやデボラ・ハリー、デニス・ホッパーブルース・ナウマンなどが登場する。中でも印象的なのは、ジョージア・オキーフがウォーホル作品に描かれた自分自身を見つめている場面で、神話的存在に一瞬、人間味を感じさせる創造的なクロスオーバーが捉えられている。(翻訳:石井佳子)

ウォーホルのポートレート作品の前に座るジョージア・オキーフ(1970年代)。ロニー・クトローネによるカラー立体写真。Photo: Courtesy Archives of American Art, Smithsonian Institution
ネオン管やビデオなど多彩な素材を駆使したアーティスト、ブルース・ナウマン(1970年代)。ロニー・クトローネによるカラー立体写真。Photo: Courtesy Archives of American Art, Smithsonian Institution
ミック・ジャガー(1970年代)、ロニー・クトローネによるカラー立体写真。Photo: Courtesy Archives of American Art, Smithsonian Institution
ソウル界のレジェンド、アル・グリーン(1970年代)。ロニー・クトローネによるカラー立体写真。Photo: Courtesy Archives of American Art, Smithsonian Institution
デボラ・ハリーを撮影するウォーホル(1970年代)。ロニー・クトローネによるカラー立体写真。Photo: Courtesy Archives of American Art, Smithsonian Institution
ロニー・クトローネ(1970年代)。本人が撮影したカラー立体写真。Photo: Courtesy Archives of American Art, Smithsonian Institution
エプロンを着けてポラロイド カメラを構えるアンディ・ウォーホル。1970年代にロニー・クトローネがファクトリーで撮影したカラー立体写真。Photo: Courtesy Archives of American Art, Smithsonian Institution

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