ツアーガイドが約4300年前のピラミッドに落書きし逮捕。動画拡散で発覚

エジプト・サッカラ遺跡ピラミッドに説明図を描いたツアーガイドが、文化遺産毀損で逮捕された。ソーシャルメディアでの動画投稿により発覚した。

サッカラ遺跡は、世界遺産「メンフィスとその墓地遺跡-ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯」の中心的な墓地遺跡。Photo: Khaled Dasouki/AFP via Getty Images

エジプトのサッカラ遺跡にあるウナス王のピラミッドで、エジプト人ツアーガイドが外壁に絵を描いている様子を映した動画が2月下旬にX(旧Twitter)に投稿され、拡散した。デフォルメされた人間などの図形を描いたガイドの男性は、その後逮捕された。

古代エジプトで紀元前24世紀に建造されたウナス王のピラミッドは、ギザの三大ピラミッドの南15キロほどの墓地遺跡群、サッカラにある。このピラミッドは、最古の葬祭文書とされるピラミッド・テキストが内壁に刻まれている歴史的に重要なものだ。

動画には、観光客とのやりとりの後、手で絵を拭き消そうとしているガイドの様子も映っていた。エジプト内務省がXへの投稿で明らかにしたところによると、警察当局は動画の拡散後、「ツアーガイドが同行の観光客グループに説明するため、ピラミッドの外壁に絵を描いて遺物を損傷した」という考古学検査官からサッカラ観光警察署への報告を把握したという。

その後、この絵は専門家によって除去され、ツアーガイドは自分が描いたことを認めた。当局は男性に対して「法的措置」が取られたと述べたが、具体的な内容は明らかにしていない。

ニューヨーク・ポスト紙の報道によれば、1983年に改正されたエジプトの文化財保護法では、古代遺物の損傷行為には最低1年の禁固刑と50万エジプトポンド(約160万円)の罰金が科せられる。(翻訳:石井佳子)

※以下、動画の音量注意

from ARTnews

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