「アートウィーク東京」が11月開催へ。史上最多55施設参加、「AWT FOCUS」はウィーンの「curated by」と協働

東京を舞台にした現代アートの祭典「アートウィーク東京(AWT)」が、11月4日から8日まで開催される。5回目を迎える今年は、新たな形へと刷新される「AWT FOCUS」をはじめ、映像プログラム「AWT VIDEO」やトーク企画「AWT TALKS」など、多彩なプログラムを都内各所で展開。東京のアートシーンを横断する5日間となる。

一般社団法人コンテンポラリーアートプラットフォームは、東京を舞台にした現代アートの祭典「アートウィーク東京(AWT)」を11月4日から8日まで開催する。

今年は史上最多55施設が参加

AWTは、メイン会場を設けない分散型の現代アートイベントとして2021年にプレローンチし、2022年から本格始動した。5回目を迎える今年は、、国際的なアートフェア「アート・バーゼル」との提携および文化庁の特別協力のもと、過去最多となる55施設が参加する。会期中は、都内の美術館やギャラリーを結ぶ無料シャトルバス「AWT BUS」が運行し、来場者の回遊を促進。今回は、ポーラ ミュージアム アネックス、セイソン&ベネティエール、パーセル思文閣銀座の4会場が新たに参加する。

「AWT FOCUS」が刷新。都内10カ所で展開

2023年に「買える展覧会」をコンセプトにスタートした「AWT FOCUS」は、これまで既存の枠組みにとらわれない展示手法や、新たなキュレーションの可能性を探ってきた。4回目となる今回は、オーストリア・ウィーンで毎年開催されている現代アートのギャラリーフェスティバル「curated by」と協働し、開催形式を刷新。都内10カ所のギャラリーとアートスペースが、それぞれ国内外で活躍するキュレーターを招いた多彩な展覧会を展開する。

Multiple Spirits《ダンジョンは生ける光の陰影へ》2025年 Photo by Takashi Fujikawa. Courtesy Waitingroom.
メアリー・ウェザーフォード《Summer Sounds》2024年 Photo by Frederik Nilsen. Courtesy Shibunkaku.
土屋信子「Stay as a Wave」展示風景 2023年 Photo by Nobutada Omote. Courtesy SCAI The Bathhouse.
ジュリアンノックス「What Colours Can We
Dream in This Night Filled with Salt」展示風景 2025年 © Levi Fanan, courtesy Fundação Bienal de
São Paulo.

主なラインナップとして、ウェイティングルームでは、キュレーターの丸山美佳とアーティスト/俳優の遠藤麻衣が2018年に結成したクィアフェミニストコレクティブ「マルスピ(Multiple Spirits)」を招聘。現代のZINEや出版文化の実践に加え、近代制度以前から存在してきた多様なコミュニケーションのあり方に着目し、知の生成と共有の系譜を探る展覧会「逆立つ翼のパッチワーク」を開催する。

思文閣銀座では、ダラスのナッシャー彫刻センターやロサンゼルス現代美術館(MOCA)のディレクターを歴任したジェレミー・ストリックがキュレーションを担当。メアリー・ウェザーフォードによる日本初個展「Komorebi」を行う。

スカイ・ザ・バスハウスは、ロンドンのカムデン・アート・センター館長を務めるマーティン・クラークを迎え、日用品や廃材を組み合わせた独自の立体作品で知られる土屋信子の個展「Zone42(仮題)」を実施する。

また、スペースアンでは、イギリスを拠点に活動するインディペンデントキュレーター/ライターのエコウ・エシュンの企画により、シエラレオネ出身の新進アーティスト、ジュリアン・ノックスの日本初個展を開催。アフリカとディアスポラの歴史をたどる作品群を紹介する。

「AWT BAR」や「AWT TALKS」など多彩なプログラムも

(写真左から)青柳菜摘(Photo: Shintaro Wada)、須田悦弘、森万里子(Photo: Kazuyoshi Shimomura)

AWT参加ギャラリーのアーティストによる映像作品を厳選して上映するプログラム「AWT VIDEO」も今年開催される。2026年版の監修は、上海のロックバンド美術館(RAM)でエグゼクティブディレクター兼チーフキュレーターを務める朱筱蕤(X・ジュー=ノウェル)が担当する。

会期中、南青山に特設される「AWT BAR」では、新進シェフによるフードやアーティスト考案のカクテル、パフォーマンスなどを展開。空間設計はSANAA出身の建築家・伊東加恵が手がけ、青柳菜摘、須田悦弘、森万里子の3人のアーティストによる限定カクテルが提供される。

さらに、アート初心者から愛好家まで幅広い層に向けた「AWT TALKS」も実施。国内外で活躍するキュレーターや思想家を招くシンポジウムをはじめ、オンライントーク、ラウンドテーブル、これからコレクションを始めたい人に向けたガイドツアーやセミナー、未就学児や学生を対象としたアート教育プログラムなど、多彩な企画を展開する。さまざまな角度からアートに触れる機会を創出し、アートへの理解をより深める場を提供する。

アートウィーク東京
会期:11月4日(水)〜11月8日(日)
場所:都内の参加美術館・ギャラリー、AWT FOCUS、AWT BARほか各プログラム会場
時間:10:00〜18:00

あわせて読みたい