BTSが大英博物館で「鑑賞トレイル」実施。「アリラン」を入り口に、韓国芸術の歴史を辿る

再始動後初のワールドツアーを開催中のBTS大英博物館がコラボレーションし、韓国芸術の歴史を掘り下げる期間限定の鑑賞トレイルを実施している。

2026年5月6日、メキシコシティにある国立宮殿のバルコニーから手を振るBTSメンバー。Photo: Daniel Cardenas/Anadolu via Getty Images

再始動後初となるワールドツアー「BTS WORLD TOUR 'ARIRANG'」中のBTSロンドン大英博物館がコラボレーションし、期間限定の鑑賞トレイルを発表した

この企画は、7月6日と7日にロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われたBTSの約7年ぶりとなるイギリス公演に合わせたもの。ロンドン各地でBTSをテーマにしたライトアップや没入型展示などを展開する「BTS THE CITY ARIRANG」の一環として、7月23日まで実施される

会場は大英博物館の韓国財団ギャラリー(67号室)。5枚目となる最新アルバム『ARIRANG』の着想源となった韓国の伝統民謡「アリラン」をテーマに、同館の韓国コレクション担当キュレーター、キム・サンアが5点の作品を選定。「アリラン」と、現在のKカルチャーへと連なる韓国の創造の歴史をたどる内容となっている。会場では、QRコードを読み取ることでトレイルの解説ページにアクセスできる。

最初に紹介されるのは、朝鮮王朝時代(1392-1897)に学問や創作、客人との交流の場として用いられた書斎「サランバン」の実物大復元模型。そのほか、韓国を代表する陶磁器として知られる白磁の「ムーンジャー(月壺)」、アルバム収録曲で響く鐘の音に関連して展示された、新羅王国(紀元前57-935)の聖徳大王神鐘にちなむ工芸品、精巧な金製イヤリング、装飾瓦2点を巡ることができる。

この鑑賞トレイルは、大英博物館で10月1日から2027年1月31日まで開催される特別展「Korea」の開催を記念した企画でもある。同展では、紀元前300年頃から現代までの彫刻、絵画、装飾美術の名品を通して、2000年にわたる韓国の創造性を紹介する。展示作品の多くは、2021年に故サムスングループ会長の李健熙(イ・ゴンヒ)が韓国国立博物館(NMK)と韓国国立現代美術館(MMCA)に寄贈した約2万3000点のコレクションから選ばれている。

今回の企画について、大英博物館は公式サイトで次のように説明している。

「BTSの5枚目のスタジオアルバム『ARIRANG』は、韓国のアイデンティティと文化遺産の不朽の象徴となってきた民謡をモチーフにしています。そこで、朝鮮半島における2000年の創造の歴史をたどる新たな特別展『Korea』の開催を記念し、韓国財団ギャラリーを巡りながら、こうしたテーマを掘り下げる5点の作品を紹介するトレイルを用意しました」

今回のワールドツアーでは、美術館とのコラボレーションも注目を集めている。ツアーに先駆けた3月25日には、キャロル・ボヴェの回顧展開催中だったニューヨークのグッゲンハイム美術館で、BTSがNBCの人気番組「The Tonight Show Starring Jimmy Fallon」のシークレットライブを開催。新アルバムから2曲を披露した

また、サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)では、10月3日から2027年2月7日まで、BTSのRMの個人コレクションを同館所蔵作品とともに展示する「RM x SFMOMA: Between You and Me」を開催予定だ。出品予定の韓国人アーティストには、ユン・ヒョングン(Yun Hyong-keun)、パク・レヒョン(Park Rehyun)、クォン・オギョン(Kwon Okyon)、キム・ユンシン(Kim Yun Shin)、ト・サンボン(To Sangbong)、チャン・ウクチン(Chang Ucchin)が名を連ね、マーク・ロスコアグネス・マーティンアンリ・マティスジョージア・オキーフパウル・クレーらの作品も並ぶ予定だ。(翻訳:編集部)

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