フランク・ゲーリーの遺作の一つ、アブダビの舞台芸術施設「ダル・アル・フヌーン」が着工

アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで、昨年末に死去した世界的建築家フランク・ゲーリーが最後に手がけたプロジェクトの一つである舞台芸術施設が先頃着工した。完成後は幅広いパフォーミング・アートの拠点として、公演やイベントを365日開催する予定。

アブダビのサディヤット島に建設される「ダル・アル・フヌーン・アブダビ」の完成予想図。Photo: Courtesy of the Department of Culture and Tourism Abu Dhabi

アブダビ文化観光局は、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビのサディヤット島に建設される舞台芸術施設、「ダル・アル・フヌーン・アブダビ(芸術の館)」の工事が6月下旬に始まったことを発表。昨年12月に死去した巨匠、フランク・ゲーリーが設計を手がけた同施設の完成予想図が公開された。

2030年に完成予定のダル・アル・フヌーン・アブダビは、サディヤット文化地区に近いマリーナ・ディストリクトに位置する。サディヤット文化地区には、ジャン・ヌーヴェル設計のルーブル・アブダビ、没入型アート施設のチームラボ・フェノメナ・アブダビ、ティラノサウルス・レックス「スタン」のほぼ完全な全身骨格標本などが展示されるアブダビ自然史博物館、フォスター+パートナーズ設計のザイード国立博物館が並び、やはりゲーリーが設計を手がけたグッゲンハイム・アブダビも今年中の完成を目指して建設が進んでいる。

故フランク・ゲーリーが設計を手がけたダル・アル・フヌーン・アブダビの完成予想図。Photo: Courtesy of the Department of Culture and Tourism Abu Dhabi
ダル・アル・フヌーン・アブダビの完成予想図。Photo: Courtesy of the Department of Culture and Tourism Abu Dhabi
ダル・アル・フヌーン・アブダビの完成予想図。Photo: Courtesy of the Department of Culture and Tourism Abu Dhabi

グッゲンハイム・ビルバオやパリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンなど画期的な美術館建築で知られるゲーリーは、ダル・アル・フヌーン・アブダビでも目を奪う造形のデザインを生み出した。光り輝く布が波打ちながら広がるような外観が特徴の同施設には、2000席を超える多目的ホール、3500席の野外円形劇場、400席のスタジオシアター、250席のジャズクラブのほか、レストランや屋上テラスなどが設けられ、地元や近隣地域、そして世界各国のアーティストによるオペラ、バレエ、演劇などの公演が年間を通じて行われる予定だ。

アブダビ文化観光局のモハメド・ハリファ・アル・ムバラク局長は、声明で次のように述べている。

「ダル・アル・フヌーン・アブダビは、芸術的表現に対する私たちの長期的な投資を体現するものであり、文化発展に向けた包括的なアプローチを反映しています。(中略)アーティスト・イン・レジデンス、国際的なパートナーシップ、世界クラスの公演を通じて文化交流の機会を拡大し、次世代のクリエイターたちにインスピレーションを与え、創造性、交流、芸術的卓越性におけるグローバルな中心地としてのアブダビの地位をさらに強化していくでしょう」

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