エルメス財団と東京藝術大学が「金属」をテーマに特別プログラムを開催。大巻伸嗣らが講師に
エルメス財団と東京藝術大学が共催する「スキル・アカデミー」の冬の特別プログラムが、12月5日、6日、8日に開催される。金属加工の伝統技術を学ぶワークショップと、日仏の専門家によるラウンドテーブルを通じて、素材と人間の創造的な関係を探る。参加者の募集は11月11日まで。

エルメス財団と東京藝術大学が共催する「スキル・アカデミー」の冬の特別プログラム「金属というトランスフォーメーション」が、2026年12月5日、6日、8日に東京藝術大学 上野キャンパスで開催される。
スキル・アカデミーは、2014年にフランス・パリでローンチされた、職人技術の継承と未来に向けた革新の両立を目指す教育・研究プログラム。素材やものづくりの技術に目を向け、その知識や実践を共有するさまざまなの機会を提供しており、今回の特別プログラムは、2025年から2026年にかけて取り組んできた「金属」というテーマの締めくくりに位置づけられる。
12月5日と6日に開催されるワークショップでは、東京藝術大学の工房を舞台に、彫金、鍛金、鋳金という3つの金属加工技術を学ぶ。金属を叩き、成形し、彫るといった身体的な作業を通じて、素材の性質や加工技術への理解を深めるとともに、スプーンなどの制作にも取り組む。
講師を務めるのは、東京藝術大学工芸科教授で彫金作家の前田宏智、同教授で鍛金作家の丸山智巳、同准教授で鋳金作家の三枝一将と佐治真理子。さらに、彫刻科教授で現代美術家の大巻伸嗣も参加する。
金属は古くから道具や建築、装飾、彫刻など、さまざまな領域で用いられてきた素材だ。今回のワークショップでは、そうした金属と人間の暮らしとの関係を見つめ直すとともに、素材に直接触れ、加工するという行為そのものに焦点を当てる。
工芸技術を単なる制作手段として捉えるのではなく、素材との対話を通じて新たな表現の可能性を探る点も、このプログラムの特徴だ。伝統的な金属加工の技法と現代美術の実践が交差することで、ものづくりにおける身体性や技術の継承について考える機会となりそうだ。
また、12月8日には、日本とフランスの専門家をオンラインでつなぐラウンドテーブルを開催。金属をテーマに活動してきた2年間の集大成として、金属のものづくりや技術、表現について国境を越えた対話を行う。登壇者やプログラムの詳細は後日発表される。
ワークショップの対象は、16歳以上の創作活動を専門とする人、20歳以上の教育従事者、12〜15歳のプログラムに関心のある人のいずれかに該当する人で、定員は約15人。参加費は無料で、応募多数の場合は抽選となる。応募期間は10月19日から11月11日まで。銀座メゾンエルメスのウェブサイトから申し込むことができる。
スキル・アカデミー 冬の特別プログラム「金属というトランスフォーメーション」
ワークショップ:2026年12月5日(土)、6日(日)9:00頃〜17:00頃
ラウンドテーブル:2026年12月8日(火)、時間未定
会場:東京藝術大学 上野キャンパス(東京都台東区上野公園12-8)
参加費:無料
ワークショップ応募期間:2026年10月19日(月)〜11月11日(水)23:59
抽選結果通知:11月13日(金)18:00頃
応募方法:銀座メゾンエルメス公式ウェブサイトから