ホワイトハウスが「まるで独裁者のファミレス」──オバマ元大統領がトランプの「金ピカ改装」を揶揄
アメリカ中間選挙の投開票日が11月3日に迫り、各地で舌戦が繰り広げられている。そんな中、トランプ大統領が進めようとしているホワイトハウスの大改修に、オバマ、クリントン両元大統領が相次いで苦言を呈した。

10月23日、ホワイトハウスのダン・スカビーノ次席補佐官が、ドナルド・トランプ大統領が計画しているボールルーム(宴会場)建設現場の空撮動画をX(旧ツイッター)に投稿した。これを受け、24日にオハイオ州で開かれた集会に出席したバラク・オバマ元大統領は、動画に関する自身の見解を次のように述べている。
「お気づきかもしれませんが、彼は住宅の改装に非常に熱心なようです。HGTV(家探しや劇的リノベーションなどのリアリティーショーを放映)に出るべきですね」
さらに、「ホワイトハウスの本館よりも大きな宴会場」が建設されようとしていることに触れ、「あの金ピカづくしはどういうことなのでしょう? ホワイトハウスの見た目が、まるでサダム・フセイン元イラク大統領がザ・チーズケーキ・ファクトリー(米ファミリーレストランチェーン)をオープンしたかのようになってしまっています」と語りかけた。
トランプ大統領がこだわる豪華な内装への批判はこれだけではない。23日にフロリダ州ハリウッドで行われた応援演説で、ビル・クリントン元大統領もホワイトハウスの改装工事を揶揄。庭園の芝生を石造りのパティオに敷き替え、アメリカ建国の父たちの彫刻を設置したことについて、「ローズガーデンを、まるでリベラーチェのバスルームの入り口のようにしてしまうことに議会が抗議しなかったのは間違いだったと思う」と述べた(リベラーチェは金銀の総ラメなど派手な衣装で人気を博した20世紀のピアニスト)。
米連邦最高裁は8月31日、トランプ政権がホワイトハウスの東棟(イーストウィング)を解体した後に進めようとしている宴会場建設工事の継続を承認。巨額の費用を投じるこの計画について、賛成5、反対4で、地上部分の建設を差し止めた下級審の判決が覆えされた。
最高裁は、議会によって設立された非営利団体「全米歴史保存トラスト」の関係者は、当該プロジェクトによって直接的な被害を受けないため、同団体には訴訟を提起する法的根拠がないとの判断を示している。同団体は昨年、建設計画に関する連邦議会の承認を得ないままホワイトハウスの東棟を取り壊したトランプ政権を提訴していた。最高裁判決が出た際、同トラストのブレント・レッグス会長はこう述べている。
「これは、我々の訴訟の核心部分に関する最終的な決定ではなく、各代の大統領は『国民の家(ホワイトハウス)』の一時的な管理者に過ぎず、議会の承認なしにそれを解体・再設計する一方的な権限はないという根本的な論点を解決するものでもありません」(翻訳:石井佳子)
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