イザベル&アグスティン・コペル(Isabel and Agustín Coppel)

拠点:メキシコ・クリアカン
職業:小売業
収集分野:現代アート

アグスティン・コペルは、小売業で一大王国を築いたエンリケ・コペル・タマヨの5人の息子の1人。父親の持株会社グルーポ・コペルの会長兼CEOを務めるほか、兄弟が経営する銀行、年金基金、不動産にも出資をしている。世界有数の会計事務所、デロイトによると、コペルは世界の小売業ランキングで156位に位置する。

アグスティンとその妻イザベルは、メキシコで最も注目される現代アートのコレクションを所有している。その中には、メキシコのスターアーティストであるフランシス・アリス、メラニー・スミス、ガブリエル・オロスコ、アブラハム・クルズヴィエイガス、ダミアン・オルテガの作品や、ゴードン・マッタ=クラーク、リジア・クラーク、エド・ルシェ、エリオ・オイチシカ、タチアナ・トゥルヴェ、リヴァーネ・ノイエンシュワンダー、テレンス・コーといった世界的アーティストの作品がある。また、夫妻が設立した非営利団体は、展覧会、出版物、研究、パブリックアートプロジェクトなどの支援を行っている。

2011年、コペル夫妻は、カリフォルニア州ロングビーチのラテンアメリカ美術館と、サンディエゴ現代美術館にコレクションから100点を貸し出し、この2つの美術館を会場とした展覧会『Mexico: Expected/Unexpected』を開催。この展覧会では、クラーク、ウィリアム・エグルストン、マッタ=クラークといった国際的な作家と並んで、アリス、オロスコ、クルズヴィエイガス、カルロス・アモラレス、イニャキ・ボニーリャ、ホルヘ・メンデス・ブレイク、ペドロ・レイエスといったメキシコ現代アート界を代表するアーティストの作品が展示された。

展覧会のサイトに掲載された声明では、「絵画、写真、インスタレーション、ビデオアート、彫刻、テキストによる幅広い作品群を、職人技の詩学、都市と自然の関係、構造的な親和性、ナショナリズムの図像、死と死の必然性のイメージ、前向きな論理、アーカイブの蓄積とグループ化、日常生活の不安定さといったセクションに分けて展示する」と説明されていた。

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