レイモンド・J・マクガイア、クリスタル・マクラリー(Raymond J. McGuire and Crystal McCrary)
拠点:アメリカ・ニューヨーク
職業:金融業
収集分野:アフリカ美術、アフリカ系アメリカ人の作品
投資銀行界の大物、レイモンド・J・マクガイアは、2011年に米ブラック・エンタープライズ誌の「ウォール街のアフリカ系アメリカ人トップ75」の1人に選ばれた。数々の大規模M&Aを手がけた彼は「非凡なディールメーカー」と称賛され、ニューヨーク・タイムズ紙はファッションも「完璧」だと評している。2005年にモルガン・スタンレーからシティグループに移ったマクガイアは、投資銀行部門のグローバル共同責任者に就任。2021年にはニューヨーク市長選に担ぎ出された。
黒人アーティストの作品を多数所有するマクガイアは、ホイットニー美術館の理事やハーレム・スタジオ美術館の理事長を務めるほか、ニューヨークの国際写真センターの執行委員会委員、リンカーンセンターの理事、ラサール・アカデミーの理事長、ニューヨーク市の文化問題諮問委員会の理事でもある。さらに、プラット・インスティテュートから際立った功績を上げたアートパトロンに選ばれ、2017年にはアメリカン・フォー・ジ・アーツからBCAリーダーシップ賞が贈られた。
そのコレクションには、グレン・ライゴン、キャリー・メイ・ウィームス、マリック・シディベ、ゲイリー・シモンズ、ローナ・シンプソン、デリック・アダムス、チャバララ・セルフ、デボラ・ロバーツなど錚々たる作家が名を連ねている。