ポール・レザー(Paul Raether)
拠点:アメリカ・ニューヨーク
職業:投資会社(KKR)
収集分野:欧州およびアメリカの印象派

ポール・レザーが世界有数の投資会社、KKRに入社したのは1980年。以来、ニューヨーク金融界の実力者として長年活躍し、ポートフォリオ管理委員会の責任者として10年にわたり3つの地域投資グループを監督してきた。現在は、プライベートエクイティ評価委員会、グローバル評価委員会のメンバーのほか、経営委員会のメンバーを務めている。
コネチカット州ハートフォードのトリニティ・カレッジで学士号、ニューハンプシャー州のダートマス大学エイモス・タック経営大学院でMBAを取得したレザーは、KKR以前も複数の金融機関で要職にあり、海軍士官の経験もある。また、これまで教育機関や非営利団体の理事や評議員を歴任している。
トリニティ・カレッジでは、理事長職にあった10年を含め、25年にわたり理事会の役員を務めていた。さらに、ダートマス大学エイモス・タック経営大学院および米スキー・スノーボード財団の理事のほか、ニューヨークにあるスポーツ医学研究所の所長でもある。2018年、レザーはエイモス・タック経営大学院に1500万ドル(約22億円)を寄付し、奨学金基金を設立した。一方、アートコレクションについては目立つことを好まないようで、オークションやアートフェアに顔を出すことはめったにない。
注:記事中の円換算額は、US版ARTnewsで2024年版トップ200コレクターズが発表された2024年10月時点の為替レートによる。