フォーブスが2024年の「30アンダー30」リストを発表! アートジャンルはダニー・コールら10人を選出
フォーブスは12月3日、エンターテイメント、スポーツ、金融などさまざまな分野で頭角を現しつつある若き才能を称える恒例の「30アンダー30」リストを発表した。
フォーブスが毎年恒例の「30アンダー30」を12月3日に発表した。対象は、2024年末時点で29歳以下となる人物。今年は人工知能やグリーンテクノロジー、ハリウッド、音楽、アート&スタイルなど20の業界で活躍する若きトレンドセッターたちが選ばれた。
アートジャンルでは10人が選出された。中でも最も知られているのは、昨年マンハッタンのハイラインに自身のマスコットキャラクター「ザ・クリーチャー」をゲリラ的に設置し話題となったダニー・コール。彼は2018年に立ち上げられた、アニメーションの世界を現実のものとするアートプロジェクト「Creature World」のアーティストを務めており、「ザ・クリーチャー」はニューヨーク・ファッション・ウィーク、アート・バーゼル、コーチェラのメインステージにも登場する人気ぶり。コールのデジタルアート作品は10万人以上のコレクターに販売されている。
クオラシャ・ウッドはフィラデルフィアを拠点に活動するアーティスト。彼女が伝統的な技法で編み出すタペストリーはパソコンやSNSの画面がモチーフになっており、その斬新さでアート界に新風を吹き込んでいる。ウッドは2021年に若干25歳にしてニューヨークのメトロポリタン美術館でグループ展に参加。作品はメトロポリタン美術館のほか、ブルックリン美術館、シカゴ美術館、ヒューストン美術館などにも収蔵されている。
中国とユダヤ人の血を引くチェラ・マンは、パフォーマンス、立体、映像作品を通してトランスジェンダー、ろう者、中国系ユダヤ人である自身の経験を共有している。マンは2021年に初の著書『Continuum』を出版し、コンデナスト初のクィア系出版物『Them』の共同創設者を務めている。マンによるパフォーマンス《Autonomy》は現在、Jewish Museumに展示中。
今回、2人のギャラリストが選ばれている。そのうちの1人、シエラ・ブリトンは、2021年にニューヨーク初となるBIPOC(Black, Indigenous, and People of Color)の女性アーティストを紹介するシエラ・ブリトン・ギャラリーをオープンさせた。歴史的にアート界の主流から疎外されてきたアーティストたちを紹介・支援する展覧会がこれまで数多く開かれており、ギャラリーを通してコミュニティが創出されている。
そのほかの選出者はユリ・ユアン(アーティスト)、アナトラ・アラバ(アーティスト)、キアラ・ヴェントゥーラ(アーティスト・キュレーター)、グリフィン・グッドマン(ビジュアルアーティスト)、キャロライン・ジンバリスト(アーティスト・デザイナー)、ダグラス・ゴールド(ギャラリスト)。