アンビスホールディングスCEOが国立西洋美術館に5億円の寄付。基金として企画展などに活用
アンビスホールディングスの代表取締役CEO柴原慶一が、東京の国立西洋美術館に個人として5億円の寄付を行ったことを1月22日、同館が発表した。プレスリリースによると、国立美術館でこの規模の寄付は「きわめて稀」だという。
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東京を拠点とする医療・ヘルスケア企業、アンビスホールディングスの代表取締役CEO柴原慶一が、 国立西洋美術館に計5億円の寄付を行ったことを1月22日、同館がプレスリリースで発表した。
柴原慶一は、名古屋大学医学部を卒業後、京都大学大学院で博士号を取得。20年間分子生物学の研究に従事してきたが、地域の医療課題を解決することを目的として2013年に株式会社アンビスを設立した。現在はホスピス「医心館」事業を日本全国に展開するほか、地域医療再生事業にも携わっている。
プレスリリースによると、この規模の寄付は「当館を含め国立美術館としてはきわめて稀なこと」だという。寄付金は「国立西洋美術館柴原慶一基金」として、今年の10月25日から2026年2月15日まで開催される小企画展「物語る黒線たち——デューラー『三大書物』の木版画」展や2026年開催の企画展ほか、同館の今後の展覧会や展示に活用される。
柴原慶一は寄付について、プレスリリースに次のような言葉を寄せている。
「寄付という形で日本における西洋美術の展覧会開催や西洋芸術に関する研究に貢献できましたことを、大変光栄に思います。国立西洋美術館様が、文化芸術の発展や研究者の育成の場として、さらに多くの方々に愛され続けることを願っております」