6万個の緑の球が舞台に降る! 世界が絶賛するダンス劇「PLAY」が7月、オペラ座から東京に上陸

振付家アレクサンダー・エクマンによるコンテンポラリーダンスの舞台「PLAY」が7月25~27日、東京・初台の新国立劇場・オペラパレスにて開催される。

6万個の緑の球が振るダンス劇PLAY、7月オペラ座から東京上陸

振付家アレクサンダー・エクマンによるコンテンポラリーダンスの舞台「PLAY」が7月25~27日、東京・初台の新国立劇場・オペラパレスにて開催される。

2024年パリ・パラリンピック開会式の演出・振付監督を務めたエクマンがパリ・オペラ座バレエ団のために創作したPLAYは、2017年初演。振付・舞台・衣装までエクマンが手がけ、その奇想天外なダンスステージで観衆を魅了した。最新版は2024年12月から2025年1月にオペラ座でも再演され、こちらも大絶賛された。

アレクサンダー・エクマン ©Alexandre Tabaste

PLAYはその名の通り「遊び」がテーマ。第一幕は、子ども時代を彷彿させる自然な「遊び」、第二幕では大人になって「遊び心」を失い真面目なルーティンに疲弊する大人の世界を表現する。43人の実力派ダンサーたちが縄跳びやゴムボールなど様々な遊びの小道具を使い、創造的で生き生きとしたパフォーマンスを繰り広げる。中でも緑の球が6万個も雨のように降り注ぐ演出は圧巻だ。

エクマンはPLAYについてこう語る。

「私はいつも、より多くの人が共感できるテーマを探しています。子どもの頃は当たり前のように遊ぶことを楽しめたのに、大人になるにつれて遊ぶことをやめてしまい、少しずつ苦手意識がでてくることに疑問を投げかけ、私たちが『遊び』とどのように向き合いたいのかを考えるきっかけになる作品を作りたかったのです。『遊び』は時代を超越する不変的な欲求です。世界中で何が起ころうとも、私たちは今この瞬間に目を向けて『遊ぶ』ことで、幸せな気分になれるのです」

PLAY ©️Benoîte Fanton/OnP
PLAY ©️Benoîte Fanton/OnP
PLAY ©️Benoîte Fanton/OnP
PLAY ©️Benoîte Fanton/OnP

エクマンは今まで「白鳥の湖」や「真夏の夜の夢」などの名作を舞台化し、ファッションデザイナーのヘンリク・ビブスコフに衣装を依頼するなど、スタッフィングでも注目を集めてきた。PLAYでは、音楽をミカエル・ カールソン、衣装をグザヴィエ・ロンズ、照明をトム・ヴィッサー、歌唱をカリスタ・ "キャリー"・デイが務める。

スウェーデンの生物学者で「分類学の父」と称されるカール・フォン・リンネは人間に「ホモ・サピエンス(賢い人間)」という学名を与えたが、オランダの歴史家、ヨハン・ホイジンガは人間の本質を遊戯に見出し、「ホモ・ルーデンス(遊ぶ人間)」と呼んだ。思えばダンスも音楽も絵画も何でも最初は単なる遊びから始まったのではないか。そうした遊びの楽しさを追求した人間によって、遊びは文化として成熟し発展した。PLAYはそんな原初期の感覚を思い起こさせてくれるエキサイティングな舞台だ。チケットは各種プレイガイドで販売中なので、この機会にぜひ、ダンス鑑賞という「遊び」に没入してみよう。

「PLAY」アレクサンダー・エクマン / パリ・オペラ座 
会場:新国立劇場・オペラパレス
日程:2025年7月25日(金)~27日(日)
チケット:S席29000円、A席24000円、B席14000円、C席7000円(税込・全席指定)※学生2000円引き、車椅子席29000円/付添席 29,000円、未就学児入場不可
https://tickets.kyodotokyo.com/play25/

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