空山基が「攻殻機動隊」新作アニメのタイトルロゴをデザイン! 両者のサイバーパンクな世界観が共振

空山基が2026年放映予定の人気新作テレビアニメシリーズ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』のタイトルロゴをデザインした。

空山基デザインによる、攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELLのタイトルロゴ
Title Logo Designed by Hajime Sorayama ©2026 Shirow Masamune/KODANSHA/THE GHOST IN THE SHELL COMMITTEE

空山基デザインによる新作テレビアニメ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』のタイトルロゴが公開された。同アニメは士郎正宗原作の人気シリーズで、そのサイバーパンクな世界観は映画『マトリックス』などにも影響を与え、世界中にファンを持つ。

空山基といえば、人間の肉体と機械の融合、近未来的な美の形を追求してきたアーティスト。1970年代からセクシャルでありながら冷徹なメカニズムをまとった女性型アンドロイドを描き、H.R.ギーガー、シド・ミードらと並び称されてきた。一方の『攻殻機動隊』もまた、人間の身体と義体(サイボーグボディ)、そしてネットワーク化された意識といったテクノロジーと肉体、精神の境界をめぐる物語を描いてきたシリーズだ。その世界観は、空山の描くサイボーグ的身体像と深い部分で共振している。

空山基デザインによる、攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELLのタイトルロゴ

空山は今回のデザインについて、「士郎正宗さんへの私なりの尊敬と愛を込めてデザインしました。攻殻機動隊のコンセプトに沿いつつも、私の美学を反映させています。見慣れたロゴもアイデアとコンセプト次第で生まれ変わることができるという事を証明できたと思います」とコメント。サイバーパンクの金字塔『攻殻機動隊』と、未来的なテクノロジー表現と人体美の融合を探求してきた空山の美学が交わることで、新たなビジュアルアイコンが完成した。

監督は、サイエンスSARU作品で副監督などを務めてきたモコちゃんが初監督を務め、シリーズ構成・脚本にはSF小説家の円城塔が参加。キャラクターデザイン・総作画監督には半田修平、アニメーション制作は『犬王』『きみの色』『ダンダダン』など国内外で高い評価を受けるサイエンスSARUが担当する。

空山・攻殻ファンとしては、タイトルロゴ以外にもオリジナルキャラやメカのデザイン、また主人公・草薙素子の空山バージョンなどが今後生まれることをつい期待してしまうが、まずは2026年の放映を心待ちにしよう。

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