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バンクシーがウクライナで新作を制作! 爆撃跡地に逆立ちする女性の壁画

11月11日、バンクシーが、ウクライナ・ボロディヤンカの爆撃されたビルに制作した壁画を公開した。

ウクライナに登場したバンクシーの新作 Photo ED RAM/GETTY IMAGE

キーウから北西に1時間ほどのところにあるボロディヤンカは、最初の侵攻でロシア軍に占領された多くの町の1つ。バンクシーは、爆撃によって壊されたビルの基礎部分に、女性が地面に両手をついて逆立ちする姿を描いている。 

バンクシーは自身のインスタグラムで作品を発表。投稿は既に160万以上の「いいね!」を獲得している。 

バンクシーのインスタグラムのフィードより。Photo: Instagram/@banksy

インスタグラムには、がれきとなったビル全体も入れて、作品の小ささを強調したような画像も投稿されている。 

バンクシーの投稿とは別に拡散されている画像には、ひび割れた壁にスプレーで描かれた、大きな大人を投げ飛ばす柔道着を着た少年や、壁の穴の上に立ってリボンを振る新体操選手のものもあり、多くの人がバンクシーが制作したと主張している。しかし、彼に関連する全てのものに共通する話だが、実際にこれらの作品をバンクシー自身が制作したかどうかは不明である。 

匿名アーティストであるバンクシーはイギリスを拠点に活動していると言われるが、ヨルダン川西岸にあるイスラエルとパレスチナを分断する壁や、移民が英国に向かう際の要所であるフランスのカレーなど、様々な理由で問題となった世界中の場所で、物議を醸す作品を制作している。今回のボロディヤンカも同様で、NPRによると、4月に部隊を撤退させるまでに、ロシア軍が意図的に民間地域を爆撃したとウクライナ当局が報告した場所だ。(翻訳:編集部) 

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