紀元前3世紀のケルト硬貨483枚が盗まれる。ドイツの博物館でわずか9分の犯行
11月22日、ドイツ・マンヒングのケルト・ローマ博物館で、わずか9分足らずの間に数百枚のケルト硬貨が盗まれた。被害総額は「数百万ユーロ(数億円)」に及ぶとみられる。
ミュンヘンから車で約45分のマンヒングにある同博物館で、合計で約483枚のコインが奪われたとみられ、地元関係者・市民らのあいだに衝撃が走った。
英『ガーディアン』紙によると、強盗は、マンヒング中の電話回線とインターネット回線を遮断して犯行に及んだ。そのため、犯行中に関係者が地元当局に連絡することができなかったという。
マンヒングのヘルベルト・ネルブ市長は、ドイツ語版『Suddeutsche Zeitung』誌に、「博物館は警備が厳重だったが、警察への連絡手段は全て絶たれていた」とコメントした。
盗まれたコインは1999年、マンヒング近郊の遺跡都市で発掘された紀元前3世紀頃のもので、地元警察は、コインの価値は「数百万ユーロ」と見積もっている。
ケルト・ローマ博物館は、ホームページで当分の間、閉館すると発表した。
バイエルン州のマルクス・ブルーメ科学・芸術大臣は、ドイツの報道機関『dpa』のインタビューで、「私たちの歴史の証拠として、金貨はかけがえのないものです」と述べている。(翻訳:編集部)
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