球体型エンタメ施設「スフィア」、3拠点目をワシントンD.C.近郊に建設へ。総工費は315億円

メリーランド州が球体型エンタメ施設「スフィア」の建設計画を発表した。ラスベガス、アブダビに続く3拠点目で、収容人数は約6000人。年間1500万人が訪れる観光地の新名所となる。

メリーランド州に建設予定のスフィアの完成予想図。Photo: Courtesy of Sphere
メリーランド州に建設予定のスフィアの完成予想図。Photo: Courtesy of Sphere

ラスベガスにある世界最大規模の球体型エンタテインメント施設「スフィア」が、ワシントンD.C.近郊のメリーランド州ナショナル・ハーバーに建設されることが発表された。

新施設は約6000人を収容でき、ラスベガスのスフィアと比べると規模はおよそ3分の1となる。一方で、外壁を覆う「エクソスフィア」と呼ばれるLEDや、16K解像度を誇る内部ディスプレイなどの最先端技術は、従来と同様に採用されるという。

ナショナル・ハーバーは、約140ヘクタールの敷地に商業施設や小売店、イベント会場が集積する商業地区で、年間約1500万人が訪れる観光拠点だ。メリーランド州知事のウェス・ムーアは、スフィアの建設がプリンスジョージズ郡最大級の開発プロジェクトになるとの見方を示している。建設段階では約2500人、運営開始後には4750人の雇用が生まれる見込みだ。また本プロジェクトには、州や地方自治体、民間企業による約2億ドル(約315億円)規模の官民資金が投じられる予定となっている。

スフィア・エンターテインメントの会長兼CEO、ジェームズ・L・ドーランは「先進的な都市にスフィアのネットワークを構築することを、私たちは目的に掲げていた」と述べ、ナショナル・ハーバーのスフィアが地域全体の没入型体験を拡張すると強調した。同社はこの構想の一環として、アブダビでも小型版スフィアの建設を計画している。

一方、ロンドンでもスフィアの建設計画が申請されていたが、渋滞の悪化や住民生活への影響が懸念され、市長のサディク・カーンが「多大な害が及ぶ可能性がある」として却下した。この計画は2024年に正式に撤回されている。反対派からは、強い発光を遮るために遮光カーテンなどの対策が必要になるとの指摘も出ていた。

今回の発表では、建設が開始される時期や完成予定日などは明かされていない。

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