9.11から25年、「画家」になった当時の米大統領ジョージ・W・ブッシュが新作16点を発表
大統領退任後に絵画制作を始め、画家として活動しているアメリカのジョージ・W・ブッシュ元大統領が、9.11同時多発テロ25周年にあたり新たな作品群を制作・発表した。作品は9月1日から30日まで公開される。

テキサス州ダラスのサザンメソジスト大学キャンパス内にあるジョージ・W・ブッシュ大統領センターで、9月1日から30日まで「Remembering 9/11(9.11を想う)」と題された16点の新作絵画展が行われる。同センターの公式ウェブサイトの説明によると、「アメリカの歴史上、極めて重要な転換点となった事件の発生時に見られた勇気、自己犠牲の精神、そして立ち直りの力に思いを馳せる」ものだという。
同センターは詳細を公表していないため、作品の具体的なテーマは現時点で不明だ。しかし、展覧会の開催を伝えるページには、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロで殉職した消防士たちの記念碑の上に、ヘルメットと花が置かれている様子を描いた絵画が掲載されている。ニューヨークの世界貿易センタービルで救助活動にあたり、9.11の英雄と称えられる中には45歳で殉職した士長のピーター・L・フロイントなどがいる。

9.11同時多発テロ事件では、4機の航空機がハイジャックされ、墜落した。実行した国際テロ組織のアルカイダは、これは中東地域でのアメリカの外交政策に対する「報復」だと主張した。
当時アメリカ大統領だったブッシュはその後、「テロとの戦い」の名の下にアフガニスタン侵攻やイラクとの戦争に至った。引退後は画家としてもさまざまな評価を受け、自画像のほか、世界の指導者やアメリカへの移民の肖像画、サザンメソジスト大学のキャンパスライフなどを題材として取り上げている。
正式な美術教育を受けていないブッシュの絵画は、時に「素人作品」だと一蹴される。一方で、ピューリッツァー賞受賞の美術評論家ジェリー・サルツのような意外な支持者も現れた。
サルツは、2013年にニューヨーク・マガジンのカルチャーセクション「Vulture」に寄稿し、大きな話題になった評論(「George W. Bush Is a Good Painter!」)の中で、「ホイットニー美術館はさっさと仕事に取りかかり、このアメリカ人アーティストの小規模な個展を企画すべきだ」と書いている。しかし、これまでのところ、ホイットニー美術館での個展は実現されていない。
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