市場の反応、作品の題材がはらむ複雑さ……。先住民アートの台頭が意味するもの【2024年アートニュースまとめ】

2024年のアート界では、これまで周縁化されてきたアーティストたちにを光を当てる動きが加速した。先住民アートの盛り上がりもその一つだ。今年のヴェネチア・ビエンナーレなど、その躍進を後押しした要因と今後の展望について、関係者に取材した。

ヴェネチア・ビエンナーレの中央パビリオンを彩るブラジルのアートコレクティブMAKHUの壁画 Courtesy of the Venice Biennale
エミ・ホワイトホースの《Canyon Lake I》(2001)は、最高予想落札額1万8000ドル(約280万円)をはるかに上回る17万7800ドル(約2800万円)で落札された。Courtesy of Phillips. Jean Bourbon
ニコラス・ガラニン《Seletega》(2024) Photo: Oriol Tarridas
フリッツ・ショルダーの作品。Photo: Courtesy of the Estate of Fritz Scholder, Garth Greenan Gallery, New York, and LewAllen Galleries, Sante Fe
今年のアート・バーゼル・マイアミ・ビーチでのガース・グリーナン・ギャラリーのブース。中央はカヌーパ・ハンスカ・ルーガーの彫刻《Midéegaadi: Lightning Bison》(2022) Photo: Mark Blower, courtesy of Garth Greenan Gallery