アートで彩られたドバイの大豪邸がオークションへ！ 建築デザインは、ノーマン・フォスターの愛弟子
ドバイのシンボル、ジュメイラ・ビーチの近くにあるアートに彩られた邸宅「ヴィラ71」が、2024年1月にオークションにかけられることが発表された。落札価格には、飾られる数々のアート作品や家具も全て含まれる。大豪邸の内部をご紹介しよう。
ヴィラ71の入り口。Photo: Dubai Sotheby's International Realtyオークションは、ドバイ・サザビーズ・インターナショナル・リアルティのリー・ウィリアムソンとシュエリ・リアルエステートのローラ・シュエリとの共同名義で行われる。売却を担当するコンシェルジュ・オークションによると、2136平方メートルの邸宅は、1月10日から1月18日までの期間で入札が行われる。入札は、リザーブプライス（未発表）を超えた金額で、少なくとも5000万ドル（約71億円）以上が予想されるという。
中庭にはミーシャ・カーンのインスタレーションがある。Photo : Dubai Sotheby's International Realtyヴィラ71と名づけられたこの洗練されたレジデンスは、ドバイの象徴的な高級ホテル、「ブルジュ・アル・アラブ」やジュメイラ・ビーチで知られるウム・スケイム1地区にある。以前は1億2500万ドル（現在の為替で約158億円）で一般市場に出ていた物件で、UAEの大手コングロマリット、イーサ・サレ・アル・グルグ・グループLLCの取締役で元CEOのアブドゥラ・アル・グルグが所有していた。
リビングルーム。Photo : Dubai Sotheby's International Realty建築とデザインを担当したのは、アラブ首長国連邦在住の建築家、ヴィクトール・ウジェニヤだ。プリツカー賞を受賞した建築家ノーマン・フォスターの愛弟子であり、ドバイにあるレストラン「マレアニューヨーク」や、同じくドバイにある80階建ての超高層ビル「ザ・インデックス」を手がけたことで知られる。
ダイニングルームには、ヴァネチア・ビエンナーレでの展示経験を持つヴェルホーヴェン兄弟のシャンデリア。Photo: Dubai Sotheby's International Realty
Photo: Dubai Sotheby's International Realtyウジェニヤはヴィラ71について、過去にこう説明している。
「この住宅を建設するにあたり、ドバイの象徴的なスカイラインに囲まれた特別な住宅の必要性に後押しされました。その結果、感動を与えるだけでなく、独自のセンスと持続可能性が共鳴するオーダーメイドの居住空間が誕生しました。伝統的な建築概念を再定義し、絶対的なプライバシーを確保しながらも、地元の文化的要素をシームレスに統合することで、私たちは単に家を建てただけでなく、ドバイのコスモポリタンな魅力の証である、没入感のあるサンクチュアリを作り上げました」
ベッドルーム。Photo: Dubai Sotheby's International Realty約3メートルの天井、巨大なガラスの壁からなるヴィラ71は、6つのベッドルームとバスルーム、約28メートルのインフィニティプール、10台まで収容可能な地下ガレージ、さらには従業員用の部屋2室を擁する。特筆すべきはアート作品で、エントランスの中庭には、アメリカ人彫刻家ミーシャ・カーンによるインスタレーションが設置されているほか、アイマン・バールバキ、アンリ・メージュ、パブロ・レイノソ、アブドゥル・カーダー・アル・ライスらの作品が部屋ごとのコンセプトに合わせて飾られている。リック・オウエンス、ピエール・ジャンヌレ、ピエール・ポランといった有名デザイナーによる家具も見逃せない。
幅約28メートルのインフィニティプールも備える。Photo : Dubai Sotheby's International Realty
