《真珠の耳飾りの少女》14年ぶりの来日が決定! 門外不出の名作の魅力とフェルメールの画業を総復習

ヨハネス・フェルメールの代表作《真珠の耳飾りの少女》(1665年頃)が、2026年8月から14年ぶりに来日することが決まった。展覧会の開催を前に、なぜこの小さな絵が時代や国境を超えて人々を魅了し続けるのか、近年の研究成果やフェルメールの画業を改めて振り返る。

ヨハネス・フェルメール《真珠の耳飾りの少女》(1665頃)Photo: Wikimedia Commons

ヨハネス・フェルメールの代表作《真珠の耳飾りの少女》(1665頃)が、2026年8月21日〜9月27日に大阪中之島美術館で開催される展覧会で来日することが決定した(詳細は特設サイトにて2月下旬に発表予定)。これは、2012年の「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」(東京都美術館)以来、実に14年ぶりとなる。

同作は通常「門外不出」とされているが、所蔵先のオランダ・ハーグにあるマウリッツハイス美術館が改修工事のため臨時休館するのに伴い、今回の貸出しが実現した。なお、日本での展示がこれで最後になる可能性も指摘されている。

それにしても、縦44.5×横39センチと決して大きくはないこの作品は、なぜこれほど見る者を惹きつけるのか。近年の科学調査や修復研究によって、それが次第に明らかになりつつある。ここでは、フェルメールが用いた顔料や制作技法、さらには制作過程に関する新たな知見を含め、《真珠の耳飾りの少女》の魅力とフェルメール芸術の本質を改めてひもといていく。

フェルメール《真珠の耳飾りの少女》はなぜ人を惹きつけるのか──謎に満ちた傑作の危うい魅力

ヨハネス・フェルメール《真珠の耳飾りの少女》(1665年頃) Photo: Mauritshuis Collection, The Hague, Netherlands. Digital image: Wikimedia Commons

ヨハネス・フェルメール(1632-1675)の作品の中でも人気の高い《真珠の耳飾りの少女》は、ミステリアスな傑作だ。多くの人々に愛されている少女は誰なのか、どんな手法が用いられたのかなど、この絵に関する推測は尽きない。その謎とフェルメールという人物について、改めて整理してみよう。


フェルメール《真珠の耳飾りの少女》を見つめてしまうのはなぜ? 脳科学者たちが理由を解明

マウリッツハイス美術館が発表した被験者の視線の動きの調査資料。Photo: instagram/@wcmfa

ヨハネス・フェルメール(1632-1675)の《真珠の耳飾りの少女》(1665頃)を見たとたん、目が離せなくなる──その理由について、オランダのマウリッツハイス美術館と脳科学者たちが調査した。


フェルメールの生涯と全37作品を徹底解説! 最高傑作はどれ?

アムステルダム国立美術館のフェルメール展より。Photo Sylvia Lederer/Xinhua News Agency via Getty Images

2023年に開催されたオランダ・アムステルダム国立美術館の大回顧展では、チケット数十万枚が開幕後2日で完売し、人気の高さを改めて見せつけたフェルメール。残された作品の少なさ、謎の多さから常に大きな関心を集める偉大なる芸術家の全作品を評価・解説する。


新たなフェルメール作品発見か。《赤い帽子の女》の下に描かれた絵画は本人作の可能性

フェルメール《赤い帽子の女》(1666-67頃)Photo: National Gallery of Art, Washington, D.C.

ワシントンD.C.のナショナル・ギャラリー(NGA)は2020年にヨハネス・フェルメール(1632-1675)の絵画4点を調査した。そのうちの1点、《赤い帽子の女》(1666-67頃)の下に男性の肖像画が描かれていたことが判明していたが、このほどフェルメールが制作した可能性が高いと発表された。これまで彼による男性の肖像画は見つかっておらず、大きな発見となる。


フェルメール最後の作品は《ヴァージナルに座る若い女性》だった? 当時の流行を考慮し加筆の可能性

フェルメール《ヴァージナルに座る若い女性》Photo: Wikimedia Commons

ヨハネス・フェルメール(1632-1675)の37点ある真作の中で唯一の個人所有《ヴァージナルに座る若い女性》が保存修復と調査を行ったところ、絶筆である可能性が高いことが判明した。


フェルメールの絵から消された男は誰!? メトロポリタン美術館で調査が進行中

ヨハネス・フェルメール《眠る女》(1656-57年頃) Photo: Metropolitan Museum of Art

ヨハネス・フェルメールの《眠る女》(1656-57年頃)から消された男性に、あらためて注目が集まっている。この男性の謎に迫るべく、メトロポリタン美術館で調査が行われた。

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