フェルメール《真珠の耳飾りの少女》360周年を祝うコラボコレクション、1月10日に発売開始
- TEXT BY ARTNEWS JAPAN
フェルメールの名画《真珠の耳飾りの少女》誕生360周年と、同作の14年ぶりの来日を記念したコラボレーションコレクションが、1月10日に発売される。

フェルメールの代表作《真珠の耳飾りの少女》の誕生360周年の節目を記念し、同作を所蔵するオランダ・マウリッツハイス美術館と、デザインファーム「タグス ワーキングパーティ(TAGS WKGPTY)」によるコラボレーションコレクションが、1月10日に先行発売される。
本企画は、8月21日~9月27日まで大阪中之島美術館で開催される展覧会に合わせて《真珠の耳飾りの少女》が14年ぶりに来日することを祝うものであり、単なるイメージの転用にとどまらず、美術館が長年積み重ねてきた保存・研究・分析のプロセスそのものを視覚化し、アートと日常を結び直す試みでもある。

コレクションの中心にあるのは、《真珠の耳飾りの少女》(1665年頃)をめぐる「時間」だ。タグス ワーキングパーティは、X線写真によって明らかになった下描きや構造、さらにはマウリッツハイス美術館の建築要素といった、作品を取り巻く多層的な情報に着目。過去から現在、そして未来へと連なる時間軸をグラフィックとして再構成し、Tシャツやスウェット、シャツ、雑貨などのプロダクトへと展開した。
なかでも印象的なのが、アーティストのTOOWAが7歳の時に描いた《真珠の耳飾りの少女》の模写を大胆に配したデザインのカットソーやシャツ。幼少期ならではの率直な筆致は、名画を「完成された崇高な存在」としてではなく、世代や時間を超えて更新され続ける文化的イメージとして捉え直す視点を提示する。その他、スロバキアのシューズブランド、ノヴェスタ(NOVESTA)とのスニーカーやキャップ、ニット帽などもラインアップされている。














1月10日よりトレーディング ミュージアム コム デ ギャルソンのジャイルおよびミッドタウン店、コム デ ギャルソン大阪店の3店舗で先行発売され、その後、1月17日にワタリウム美術館ミュージアムショップ、長崎のフリーストレイン(FreeStrain)でも発売開始。
名画を「所有する」ためではなく、「身にまとう」「使う」ために再解釈すること。その行為を通じて、アートと生活の距離を静かに縮めていく本コラボレーションは、ミュージアムショップやアートプロダクトのあり方に、ひとつの新たな視座を提示するものとなるだろう。
《フルートを持つ女》(1664-67年頃) Photo: National Gallery of Art, Washington D.C
《ヴァージナルの前に座る女》(1670-72年頃) Photo: Leiden Collection
《聖プラクセディス》(1655年) Photo: Kufu Company, Inc., on long-term loan to National Museum of Western Art, Tokyo
《赤い帽子の女》(1664-67年頃) Photo: National Gallery of Art, Washington, D.C.
《マルタとマリアの家のキリスト》(1654-55年頃) Photo: National Galleries of Scotland

《ディアナとニンフたち》(1655-56年頃) Photo: Mauritshuis
《ギターを弾く女》(1670-72年頃) Photo: Wikimedia Commons/Kenwood House
《ワイングラスを持つ娘》(1659-61年頃) Photo: Wikimedia Commons/Herzog Anton Ulrich Museum
《取り持ち女》(1656年) Photo: Wikimedia Commons/Gemäldegalerie Alte Meister
《少女》(1664-67年頃) Photo: The Metropolitan Museum of Art

《小路》(1658-59年頃) Photo: Rijksmuseum
《中断された音楽の稽古》(1659-61年頃) Photo: Wikimedia Commons/Frick Collection
《紳士とワインを飲む女》(1659-61年頃) Photo: Wikimedia Commons/Gemäldegalerie Alte Mister
《窓辺で手紙を読む女》(1657-58年頃) Photo: Wolfgang Kreische/©Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden
《水差しを持つ女》(1662-64年頃) Photo: Metropolitan Museum of Art
《リュートを調弦する女》(1662-64年頃) Photo: Metropolitan Museum of Art
《手紙を書く女》(1664-67年頃) Photo: National Gallery of Art, Washington, D.C.
《音楽の稽古》(1662-64年頃) Photo: Royal Collection Trust
《婦人と召使》(1664-67年頃) Photo: Wikimedia Commons/Frick Collection
《合奏》(1662-64年頃) Photo: Wikimedia Commons/Isabella Stewart Gardener Museum
《ヴァージナルの前に座る女》(1670-72年頃) Photo: Wikimedia Commons/National Gallery, London
《手紙を書く婦人と召使》(1670-72年頃) Photo: Wikimedia Commons/National Gallery of Ireland
《兵士と笑う女》(1657年頃) Photo: Wikimedia Commons/Frick Collection
《真珠の首飾り》(1662-64年頃) Photo: WikimediaCommons/Gemäldegalerie
《天文学者》(1668年) Photo: Musée du Louvre
《真珠の耳飾りの少女》(1664-67年頃) Photo: Mauritshuis, The Hague
《眠る女》(1656-57年頃) Photo: Metropolitan Museum of Art
《レースを編む女》(1666-68年頃) Photo: Musée du Louvre
《ヴァージナルの前に立つ女》(1670-72年頃) Photo: National Gallery, London
《デルフトの眺望》(1660-61年頃) Photo: Mauritshuis, The Hague
《牛乳を注ぐ女》(1658-59年) Photo: Rijksmuseum
《天秤を持つ女》(1662-64年頃) Photo: National Gallery of Art, Washington, D.C.
《地理学者》(1669年) Photo : Städel Museum
《(手紙を読む)青衣の女》(1662-64年頃) Photo : Rijksmuseum
《信仰の寓意》(1670-74年頃) Photo : Metropolitan Museum of Art
《恋文》(1669-70年頃) Photo : Rijksmuseum
《絵画芸術》(1666-68年頃) Photo : Kunsthistoriches Museum