ニューヨークJFK空港の新ターミナル6はまるでギャラリー! 現代アート設置計画第一弾を発表
2026年に開業予定のジョン・F・ケネディ国際空港(ニューヨーク)新ターミナル6のパブリックアート設置計画が本格始動した。同ターミナルでは、19人の現代アーティストを招聘し、その作品を展示することが昨夏発表されている。
1月16日、ニューヨーク・ニュージャージー港湾局は、ターミナル改修と運用を担当するJFKミレニアム・パートナーズ(JMP)と共同発表を行い、ニューヨークを拠点に活動するジェーン・ディクソンが新ターミナル6の到着ロビーに設置されるブロンズの大型メダリオンを制作することを明らかにした。
ジョン・F・ケネディ空港では、2017年から190億ドル(約3兆円)を投じた大規模改修が段階的に進められており、総工費42億ドル(約6600億円)のターミナル6は、2026年に最初の搭乗口6カ所が開業し、2028年までに完成する予定。
同ターミナルではディクソンをはじめ、チャールズ・ゲインズ、ニーナ・シャネル・アブニー、カンブイ・オルジミ、テレシタ・フェルナンデスら19人(うち10人がニューヨーク拠点)が、パブリックアートの委託制作を行うアーティストに選出。直径14フィート(約4メートル)におよぶディクソンのメダリオンは、屋外の景観を見渡せるテラス近くに設置することが提案されている。
シカゴ生まれのジェーン・ディクソンは、1970年代後半にニューヨークに拠点を移して活動を続け、アーティストグループ、コラボレイティブ・プロジェクツ・インクの中心的存在として数々のアートインスタレーションに携わってきた。近年は画家として活動し、昨秋にはマンハッタンのイーストビレッジにあるギャラリー、カルマで個展を開いている。
なお、新ターミナル6のディクソン作品は、通行量の多い公共スペースでの現代アート設置プロジェクトを手がけるニューヨークの非営利団体、パブリック・アート・ファンドが主導するアートイニシアチブの一環として計画された。(翻訳:石井佳子)
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