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寺田倉庫の「建築倉庫」が3月8日にリニューアル。建築を楽しく学ぶ体験型展示やワークショップが充実

寺田倉庫が運営するWHAT MUSEUMの「建築倉庫」が3月8日にリニューアルオープン。建築模型の基本を学べる解説や体験型展示など、子どもから大人まで楽しく建築に触れられる内容に進化する。

「建築倉庫」のリニューアルイメージ。

寺田倉庫(東京都品川区)が運営するWHAT MUSEUMの「建築倉庫」は、新たな体験型スペースを増設し、3月8日にリニューアルオープンする。

建築倉庫は2016年の開館以来、800点以上の建築模型を保管・展示してきた。リニューアルでは、子どもから大人まで幅広い年齢層に親しんでもらおうと、これまでの「鑑賞型展示」に加えて建築模型の基本を学べる解説や、模型を触れる体験型の常設展示を新設し、建築に関する書籍を閲覧できるコーナーも設ける。また、様々な建築模型を紹介する企画展示を不定期で開催する予定だ。

建築倉庫の展示風景。Photo by Katsuhiro Aoki
エントランス「三灯小径」 設計:滋賀県立大学陶器浩一研究室 制作:滋賀県立大学陶器浩一研究室 + ワークショップ参加のみなさま + 建築倉庫スタッフ Photo by Katsuhiro Aoki
ワークショップのイメージ。

エントランスには、WHAT MUSEUMで2023年に開催された企画展「感覚する構造-力の流れをデザインする建築構造の世界-」の出展作品である滋賀県立大学物質科学研究室設計の「三対小径」を移設。竹の素材の特性を活かしたダイナミックな構造システムの作品が来館者を迎える。

同館が実施するプログラムとして、家づくりに必要な構造や知識を、模型を使いながら体得するワークショップ「家づくりをはじめる人のためのワークショップ『模型で考える 土地から間取りまで』」を5月から6月にかけての全4回開催。建築家・行為資源開発者で一級建築士事務所代表の田中正洋と、建築倉庫ディレクターの近藤以久恵が指導を務める。

また、ARやVRなどの最先端技術を用いた中高生向け構造ワークショップ「多面体と構造」も7月下旬に開催予定。構造エンジニアで株式会社ラムダエンジニアリング代表取締役社長の田村尚土を講師に迎え、実際に体を動かしながら木材と金物で大きな多面体を組み立てることで、構造やものづくりの楽しさを学ぶ。

建築倉庫
所在地:WHAT MUSEUM(東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号)
開館時間:火〜日 11:00〜18:00(入場は1時間前まで)
休館日:月曜(祝日の場合、翌火曜休館)、年末年始
入場料:一般900円、大学・専門学校生 700円、中高生 500円、小学生以下無料
※チケットはオンライン事前購入制(日時指定・空きがあれば当日購入可)

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