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サザビーズが50人以上をレイオフか。ロンドン支社を皮切りに他のヨーロッパ拠点でも

3月と5月に行われた現代アートオークションが不振に終わったサザビーズが、ロンドン支社をはじめとする複数のオフィスでレイオフを計画していることが明らかになった。

サザビーズ・ロンドン。Photo: Mike Kemp/ In Pictures Via Getty Images

世界最古にして最大級のオークションハウスであるサザビーズが、イギリス・ロンドン支社の従業員、約50人をレイオフする予定であることがわかった。

これを最初に報じたアート・ニュースペーパーによれば、ロンドン以外にも、現在本部を置くニューヨークや他のヨーロッパ支社でも同様のレイオフが行われる可能性があるという。同社の代理人は、これについてのコメントを控えている。

サザビーズは昨年にも、少なくとも10人の上級幹部を解雇している。うち4人は、NFT部門に携わっていた。同社は2019年にフランス系イスラエル人の実業家パトリック・ドライに買収されてから非公開会社だが、同社の財務状況をめぐっては様々な噂が飛び交っており、最近では、2021年にも報じられた通り再上場計画の可能性が浮上しているという。

サザビーズは3月にロンドン、5月にニューヨークで現代アート・イブニングセールを開催しているが、どちらも高額落札が期待された注目作品があったにも関わらず、大成功とは言えない結果に終わっている。しかし同社の幹部らによれば、「結果には満足している」という。

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