330円で「美」をつくれる! 八戸市美術館の「館長の美」の製作キットが話題
2023年3月、館銘板の「美」の文字がなくなる悲劇に見舞われた青森の八戸市美術館。館長お手製の「美」を設置することで乗り切ったが、その「美」を誰でも制作できるキットが販売中だ。
青森の八戸市美術館の「館長の美」の製作キットが話題だ。
2024年3月、同館の屋外広場「マエニワ」の壁面に設置されていた館銘板の「美」の文字がなくなる事件があった。「八戸市美術館」の「美」の字だ。その1カ月後、応急措置として、建築家であり芸術文化施設の建築計画を専門とする佐藤慎也館長が、アトリエにあったスチレンボードで失われた「美」の代用を制作し、館銘板に貼り付けた。
すぐに、この手製の「美」はSNSで話題を呼び、スチレンボード製であるにもかかわらず、5月15日に館銘板が再設置されるまでの間、雨風にも負けず同館の「美」を守りきった。
これを受け、同館は5月に「館長の美」製作キットを期間・数量限定で発売。説明書とスチレンボード2枚、館銘板と同じ書体・大きさの「美」の字が印刷された台紙1枚が同封され、価格は330円(税込)だ。
同館では6月24日(月)まで「展示室の冒険」と題された、冒険がテーマの展覧会を開催中だ。「美」との出会いと冒険を求めて、ぜひ青森に足を運んでほしい。
Photos: Courtesy of Hachinohe Art Museum