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20万点にものぼるピカソの貴重なアーカイブがネット公開。作品以外にも手記やインタビューも閲覧可能

ピカソ美術館の協力のもと、パブロ・ピカソの写真や作品を閲覧できるオンラインアーカイブがこのほど公開された。2024年後半に開設されるピカソ専門の研究センターに先だって公開されたこのアーカイブでは、彼が残してきた作品以外にも、20万点の手記や彼のインタビューなど、さまざまな資料を閲覧できる。

1968年に撮影されたパブロ・ピカソ。Photo: AFP via Getty Images

パブロ・ピカソの作品や写真、そして彼に関連する品物をはじめとする数多くの資料を閲覧できるオンラインアーカイブが、パリのピカソ美術館の協力のもと完成した。

ラジオ・フランス・アンテルナショナルの報道によると、ピカソを専門に扱う研究センターの2024年後半の開設に先立って、彼の貴重なアーカイブが公開されたという。この研究センターでは、アーティスト・イン・レジデンスも行われるという。

このオンラインアーカイブでは、美術館が所蔵する膨大な数の作品、エッセイ、カンファレンス情報、ポッドキャスト、そしてインタビューなどが公開されている。このほかにも、1万9000点に及ぶ未公開写真も閲覧できるという。また、ピカソの工房で書かれた20万点の手記も将来的にデジタル化され、デジタルアーカイブに追加される予定。

20世紀で最も影響力のある芸術家の一人であるピカソは、ジョルジュ・ブラックとともに、キュビスム運動を作り上げたアーティストとしても知られている。1881年に生まれ、生涯の大半をフランスで過ごした彼は、1973年に亡くなった。1992年、彼と彼の家族の記録はフランスに託され、現在も国によって管理されている。

2023年には、ピカソ没後50年を記念して、彼が残してきた作品や功績に焦点を当てた記念展が数多く開催された。(翻訳:編集部)

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