パリ・ノートルダム大聖堂ファン歓喜! ファサードの「石材」を抽選で50人にプレゼント
大火災の修復工事を終えて、2024年12月に一般公開を再開したパリ・ノートルダム大聖堂。フランスのランドマークとも言える同聖堂の石材が、寄付金への参加を条件に抽選でプレゼントされると発表された。

1345年に竣工したパリ・ノートルダム大聖堂は1800年以上の歴史の中で、何度か火災による再建や改修を行いつつも、当初の美しいゴシック建築の様式を守ってきた。だが2019年に起こった火災により、大規模な修復工事を余儀なくされた。
約5年かけて行われた修復プロジェクトは壮大なもので、2000人以上の職人が関わり、天井高32メートルある身廊の建材には、約27メートルのオークの木が使用された。また、1400平方メートルの石材が交換され、8000本のオルガンパイプをはじめ、大聖堂内は徹底的に修復された。フランスのフォンダシオン・デュ・パトリモワン(遺産財団)は、これらにかかった資金と今後の維持費用を捻出するため、ノートルダム大聖堂の約50個の石材を放出する事を決めた。これらは同聖堂の「顔」であるファサードにあったもので、火災で再利用できないほど深刻な損傷を受けた部分から切り出している。重さは1つ約800グラム。
貴重なこの「石材」をゲットするには、同財団が設置したウェブサイトを通じて最低40ユーロ(約6400円)を寄付した上に、抽選に参加しなければならない。当選者は2019年の大聖堂の火災の日である4月15日までに選ばれる。なお、参加は16歳以上、石材の転売、贈与、交換は禁止されている。
ノートルダム大聖堂の修復費用は総額7億ユーロ(約1120億円)かかると言われていたが、支援金はすでに8億4000万ユーロ(約1350億円)集まっており、その中には同財団で集めた約23万6千人からの2億2800万ユーロ(約365億円)も加えられている。同財団は、フランスの宗教的遺産の保存・支援を目的に1996年に設立された。財団によると現在、フランス全土で5万の宗教施設が確認されており、そのうち約5000カ所が緊急修理を必要としているという。(翻訳:編集部)
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