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  • 2024.09.26

マイケル・ジャクソン作とされるアート作品がオークションへ。予想落札価格は43億円

マイケル・ジャクソンが制作したとされる作品群が、紆余曲折を経てオークションに出品されることになった。

1993年、カリフォルニア州パサデナのローズボウルで開催された第27回スーパーボウルのハーフタイムショーでパフォーマンスするマイケル・ジャクソン。Photo: Steve Granitz/WireImage

キング・オブ・ポップ、マイケル・ジャクソンが制作したとされる合計76点にも及ぶアート作品が、オークションに出品されることになった。

そもそもこれらの作品は、ジャクソンとオーストラリア人アーティストのブレット・リビングストン・ストロングが1989年に設立したジャクソン=ストロング・アライアンスが投資会社ヴィンソン・インベストメンツに負っていた負債を返済するため、今年8月3日にキング・オークションズに出品されるはずだった。しかし、同アライアンスがその前日の8月2日に連邦破産法第11章の適用を申請したこと、さらには、故人の遺産管理団体が作品の真正性を疑問視したことから、延期となっていた。カリフォルニア州高等裁判所はその後、この破産申請を却下し、改めて美術品コレクションを売却するよう裁定。ついに10月5日、オークションが開催されることとなった。オークションに出品される予定の作品は、アライアンス設立の時期に制作されたものと考えられており、アライアンスとヴィンソン・インベストメンツ双方が所有していた。

一方、マイケル・ジャクソン財団の顧問弁護士ジョナサン・スタインサピアはビルボードの取材に対し、「財団は、これらの作品がマイケル・ジャクソンによって制作されたものであることを認めません」と語り、こう続けている。

「私たちはオークションハウスや他の団体に対し、何度もこのことを説明してきました。また、これらの作品が実際にマイケルによって制作されたものであるという証拠を求めましたが、それに対する十分な回答はこれまで得られていません」

またスタインサピアは、「マイケル・ジャクソン財団の弁護士は、キングス・オークションズの顧問弁護士に対し、財団の立場はあくまでも意見であり、作品の真正性に異議を唱える事実上の根拠はないことも書面で確認しています」と述べている。

10月5日に無事オークションが開催されれば、サイン専門家のロジャー・エパーソンによる真正性証明書が貼付された合計76点のサイン入りアート作品(うち26点は両面)が出品されることになる。最初のロットは、全コレクションを一括で購入できるというもので、最低落札価格は100万ドル(1億4378万円)。予想落札価格は1200万ドル(17億2543万円)から3000万ドル(43億1358万円)。ただし、最低落札価格に達しなかった場合は、各作品が最低落札価格9999ドル(134万円)で個別に販売される予定だ。各作品の予想落札価格は、10万ドル(1438万円)から100万ドル(1億4378万円)と推定されている。(翻訳:編集部)

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