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愛と美の女神が刻まれた鏡も! 古代エジプト王朝時代の男女と子ども11基の棺が出土

エジプトのルクソールで、一族のものと見られる11基の棺を発見したとエジプト観光・古代遺物省が11月1日に発表した。棺の中からは無傷の宝石のネックレスや、愛と美の女神ハトホルが彫られた銅鏡が見つかった。

エジプト・ルクソールにある王家の谷のツタンカーメン王の埋葬室の外観。2022年撮影。Photo: Fareed Kotb/Anadolu Agency via Getty Images

古代エジプトの都テーベがあったルクソール、ハトシェプスト神殿の隣にあるネクロポリス(巨大な墓地)で、エジプトとアメリカの考古学者が、第12王朝から第13王朝にあたる中王国時代(紀元前1938年‐紀元前1630年)の男女、そして子どもの棺を11基発見した。考古学者たちは、ここは何世代にもわたって一族の墓として使われていたと考えている。

エジプトの最高古代遺産評議会の事務局長、モハメド・イスマイル・ハレドがABCニュースに語ったところによると、木製の棺やリネンの包みは、古代に起こった洪水でほとんどが破壊されていた。だが女性たちの棺からは30個のアメジストと2個のメノウのビーズをカバの頭のお守りの周りにあしらった精巧なネックレスが無傷で発見されたという。そのほか銅鏡も見つかった。1つは持ち手が蓮の形をしており、もう1つは古代エジプト人が豊穣、美、愛の女神として信仰したハトホルのデザインが施されていた。

この発見は、先月ギザのピラミッド近くに大エジプト博物館がプレオープンしたことに関連して発表された。現在同館はファラオ時代の遺物を集めた12の展示室が公開されている。エジプトは、2011年のエジプト革命以降の政治的混乱と暴動で長い間低迷に苦しんでいた。同館は、観光客を増やすことで外貨を獲得し景気回復する手段として期待されている。(翻訳:編集部)

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